「自分が変わるきっかけを持てた一つの町」第二の故郷のために 参加資格見直しで"しずおか市町対抗駅伝"出場可能に

2025年で26回目を迎える「しずおか市町対抗駅伝」。注目される市町や選手を紹介していきます。

2回目の12月2日は、第二の故郷・河津町のために走るランナーです。2025年から参加資格が見直され、ゆかりがあると認められれば出場できるようになりました。

<静岡県教育委員会職員 中谷桐子選手>
Q. かわいいお弁当ですね。きょう朝何時に起きて作った?
「5時半とかに起きて作りました」

静岡県教育委員会職員、中谷桐子さんです。かわいいお弁当を作ったり、ネイルもキュート、とにかく女子力が高いです。

<中谷選手>
Q. 出身はどこですか?
「出身は浜松市の天竜区です」

<中谷選手>
Q. 今は県庁で働いていると思うんですけれども、市町駅伝にはどこのチームで参加するんですか?
「河津町で参加します」

「地域とつながれるきっかけをくれた」駅伝

2025年から駅伝の参加資格が緩和され、選手を集めるのが困難なチームは、市町が縁があると認めた選手も出場できることになりました。中谷選手は大学卒業後、仕事の関係で河津町に移り住み、町の代表として3年間、一般女子の区間を走りました。

異動で静岡市へとやってきましたが、2025年も河津町ゆかりの選手として出場を打診されました。

<中谷選手>
Q. 河津町に最初に行った時は誰も知らない土地で、知り合いもいなくて、正直寂しかったですか?
「そうですね。人生で一番寂しかったんじゃないかなって思いますね。自分の家に帰ってから、もう本当に孤独な世界ではないですけど、そういう気持ちでいたので、そんなところから地域とつながれるきっかけをくれたのが市町駅伝」

「ずっとニコニコして走っている」

中谷選手の元職場です。河津町に住みながら下田市の事務所に通っていました。

<下田土木事務所総務課 野口有美班長>
「地元の会社もいらっしゃって、この時期になるといつも『練習頑張ってる?』とか『調子どう?』みたいな。もうそれが挨拶代わりっていうか。駅伝を通じて、この地域にすごく溶け込んでいるっていうか。知らない土地で、縁もゆかりもない土地だけど、いろんな人から応援されているっていうのを感じて、その笑顔はすごいもののやる気になってたんじゃないかなとは思いますけどね。頑張れたんじゃないかなって」

<下田土木事務所 菅沼忠嗣所長>
「ずっとニコニコして走っているというのも、それもテレビで報道されていたので、すごく楽しんでいるんだろうなって思うので、今回も(思いを)伝えて楽しんでもらえればいいかなと思うけどね」

「声を掛けてくれる温かい街」

中谷選手に2025年も出場を持ち掛けた、河津町の大坪裕監督です。

<河津町チーム 大坪裕監督>
「過去に走った中谷さんをぜひ選手として迎えたいと思って電話をしました。河津に3年間しかいらっしゃらなかったんですけど、それでやはり河津が大好きになってもらったってことがとてもうれしくて」

<中谷選手>
「駅伝に出たことによって、町の人とかからもジョギングしてると『駅伝頑張ってね』ってすごく声を掛けてくれる温かい街なので、もう本当に河津町が大好きになるきっかけでした」

「こっちに来ても頑張ってるんだよって報告をしたい」

草薙陸上競技場で行われている練習会が、今のメインのトレーニング。元々中距離が専門の中谷選手が、市町対抗駅伝に向けスタミナ強化に努めています。

<中谷選手>
Q. どうでした?きょうの走りは?
「めちゃめちゃ良かったです。すごく刺激を入れたかったので、ちょうどいい練習ができました」

中谷選手にとって河津町は第二の故郷。支えてくれた人たちへ恩返しの走りを誓います。

<中谷選手>
「自分が走ることによって、こっちに来ても頑張ってるんだよっていうのも一つ報告ができたらいいな」

<中谷選手>
Q. 河津町はどんな場所ですか?
「本当に自分が変わるきっかけを持てた一つの町かなと思っています。自分にとっては本当になくてはならない町だと思います」

第26回しずおか市町対抗駅伝は12月6日(土)午前10時号砲です。また、会場の草薙陸上競技場(静岡市駿河区)では静岡県市町対抗物産展『夢逸品市場』を開催します。2025年は58ブースが出展します。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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