
静岡市の特産品・玉川茶の一番茶品評会が8月22日に開かれました。2025年の一番茶の生産量で静岡県は初めて2位に陥落しましたが、生産者は「茶を作り続けたいと思える状況ではない」と冷静に受け止めています。
玉川茶品評会は農家の意欲促進と生産技術の向上を目的に毎年開かれていて40年以上続く玉川地区の伝統行事です。
8月22日は、茶農家12人が丹精を込めて育てた一番茶を持ち寄り県と茶市場の職員が形や色、香りなどを審査していきました。
一番茶をめぐっては、今週、全国の茶産地の生産量が発表され、これまでトップを走り続けた静岡県が鹿児島県に抜かれ、初めて2位に陥落しました。
<茶農家 佐藤誠洋さん>
「生産者の意欲の問題も結構大きいと思っていて、お茶を作り続けたいと思える状況じゃなかった」
<茶農家 大倉和典さん>
「もうちょっと茶価が良くなればいいと思うんだけど。肥料とかを考えると赤字だもんね」
「味は負けていない」。さまざまな課題がある中、生産者は切磋琢磨しています。