
「まさに抹茶バブル」スイーツも好調
お茶どころ・静岡は2025年、一番茶の生産量、さらにお茶の産出量がいずれも2位になるという厳しい年となりました。
一方で、世界的にブームを巻き起こしているのが「抹茶」です。静岡の茶業界はここに可能性を見出そうとしています。

浜松市中央区にあるお茶専門のカフェで、いま人気を集めているのが抹茶を使ったスイーツです。緑色が鮮やかなバスクチーズケーキに、3種のジェラートが乗ったパフェ。浜松や岡部など、静岡県内産の抹茶がふんだんに使われています。
<茶ッ葉屋 薗田基一さん>
「(抹茶関連商品は)1.2~3倍売り上げが上がっている気がする。まさにいまは『抹茶バブル』なので、状況を見ながら販売・製造をしている」
海外から問い合わせ殺到
いま、抹茶の勢いが止まりません。
お茶全体の生産量は減り続ける中、抹茶の原料となる「てん茶」の生産量は、10年間で2.7倍にまで増加しています。
創業85年を迎える製茶会社「松浦製茶」でも、これまで経験したことのない事態が起きていました。
<松浦製茶 松浦泰隆専務>
「世界各国から毎日のように問い合わせが来ている。(特に多いのが)アジア。ことしは特に問い合わせが増えた」
きっかけは2年前、まちの茶業団体の一員として台湾での展示会に参加したことです。これにあわせて英語版のホームページを立ち上げたところ、これまでほとんど取引のなかった海外からのアクセスが急増したといいます。

<松浦専務>
「実際話をしてみると、こだわりをもって、味や色、品種だったり、『どういった畑で育てているのか』などストーリーを大切にするバイヤーが多い」
単価は「煎茶の倍」農家も注目
空前の抹茶ブームは、県内の茶農家にも多大な影響を及ぼしています。
<茶農家 花嶋由樹さん>
Q. ここの畑では何を栽培している?
「緑茶ですね。やぶきた」
森町で3世代にわたって茶農家を続けてきた花嶋さんは、抹茶の原料となる「てん茶」づくりに関心を持つひとりです。
<花嶋さん>
「(魅力は)販売価格。(煎茶とは)倍ぐらいは違うんじゃないか」
てん茶は従来の煎茶とは育て方が異なり、作業の手間が増え、さらに初期投資もかかりますが、それでもメリットは多いといいます。
輸出量は70年ぶりに1万トン超え
県内の茶産業にとってようやく見えてきた希望の光。製茶会社の松浦専務は大きな期待を寄せています。
<松浦製茶 松浦泰隆専務>
「(茶業が)儲かる産業に代わった。貯えができるようになった。おいしいお茶、こだわりのお茶が作れるプラスの方向に変わった。抹茶ブームのおかげでリーフ(葉のお茶)もプラスになったのではないか」
抹茶ブームはお茶復活の機材となるか?
抹茶ブームを追い風に、私たちが普段飲むリーフ茶にも変化が起きています。
海外での和食ブームもあり、2025年の緑茶の輸出量は、約70年ぶりに1万トンを超えました。また、これまでは価格の下落も問題になっていましたが、ペットボトル飲料などに使う秋冬番茶が品薄となり、県内産の取引価格は2024年の6倍近くに跳ね上がりました。
空前の抹茶ブームをきっかけにしたお茶復活の兆し。この機会をものにできるか、2026年は静岡の茶業界が問われる1年になります。








































































