静岡パルコ閉店で“おまち”はどうなる? 空洞化への懸念と再生へのヒント【どうなる2026】③

売上は全国15店舗中14位に...

2026年1年の政治、経済を展望する「どうなる2026」。今回は、2025年11月に発表された「静岡パルコ」の閉店から、静岡市中心市街地 、「おまち」の再生について考えます。

1月3日、開店と同時に多くの買い物客が訪れた静岡パルコ。

<買い物客>
Q.何を買いましたか?
「デニムを。いつもいいものがあるので」

記者会見で発表された"営業終了"

例年以上の賑わいを見せた背景にあったのは。

<パルコ 溝口岳取締役>
「建物、賃貸者契約の満了期を踏まえ、2027年1月末をもって営業終了することを決定いたしました」

2025年11月、緊急で開かれた記者会見で静岡パルコが2027年1月末をもって営業を終了すると発表されました。

2007年、西武百貨店の跡地に開業した静岡パルコ。若い世代をターゲットにファッションや雑貨などを展開し、2010年度には109億9300万円を売り上げました。しかし、その後は競合店の開業やリニューアルが相次いだほか、インターネット通販の拡大など商業環境の変化も重なり、2025年度の売上は81億8300万円と、全国15店舗中14位まで落ち込んでいました。

「推しのグッズ買ったのに」若者から惜しむ声

<高校2年生>
「結構残念だな、もっと思い出を作りたいなと思いました」
「静岡からどんどんなくなっていっちゃうなって。悲しいです」

<小学6年生>
「アニメイトで推しのグッズを買いました」
「(閉店までに)月に2回くらいは来たいなと思います」

地元店主が懸念する「『おまち』の空洞化」

静岡パルコがある紺屋町商店街で果物店を営む西村幸彦さんは、閉店発表直後は戸惑いもあったといいますが、今は冷静に受け止めています。

<柿豊 西村幸彦店主>
「ごくわずかしかいない若者をターゲットにしていたお店なので、今の時代には合わなくなっているというのを正直な感想で持っていました」

西武百貨店の時代を知る西村さんは静岡パルコ閉店後の「『おまち』の空洞化」を懸念します。

<西村店主>
「西武デパート全盛の時は本当に賑やかでした。西武が閉店して空き店舗になったときはものすごく寂しくなりました。ですから、パルコも低層階・地下は商業スペースとして再開していただきたいと願っております」

専門家が提言「まちに新陳代謝を」

駅前の商店街は、空き店舗が目立ちます。2021年に静岡マルイ、2023年に東急スクエアが閉店するなど、中心市街地は大きな転換期を迎えています。

まちづくりや流通を研究する静岡大学の牛場智教授は、地方の百貨店やファッションビルが生き残っていく術について次のように指摘します。

<静岡大学人文社会科学部経済学科 牛場智教授>
「四国の高松丸亀町商店街というのは非常に成功した事例で挙げられているところがあるんですが、高松三越、丸亀町グリーンというファッションビルが南北両端にありまして、その集客力を活用してブランド力の高いものを誘致する形になった。街に刺激を与えて新陳代謝を促すような施設になることが非常に望ましいのではないかと考えています」

最後はイベント盛りだくさんの残り1年に

閉店まで残り約1年となった「静岡パルコ」。

静岡パルコの梅井宏和店長は「恩返しと、どうやって盛り上げていくかをスタッフみんなで考えて、最後はイベント盛りだくさんの残り1年にしていきたい」と語ります。

『おまち』をどう再生させるか。1年後に控えるパルコ撤退は、一つの分水嶺となりそうです。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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