
静岡県内は、7月16日も大気が不安定な状態が続いていて、16日夜から17日にかけて、雷を伴った非常に激しい雨や突風などに警戒や注意が必要です。以前、堤防が決壊した静岡県磐田市内の敷地川流域では、住民が警戒を強めています。
<社会部 荻野旦記者>
「午前7時半の静岡駅南口です。いまバケツをひっくり返したような雨が降ってきました。ただ向こうには晴れ間が見えていたりと不安定な天気が続いています」
静岡県内では、太平洋高気圧の縁を回り、暖かく湿った空気が流れ込む影響で、7月17日の昼すぎにかけて、雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨となる見込みです。
山沿いを中心に雨脚が強まっていて、静岡市・井川では降り始めから368ミリを観測。平年の7月1か月間の総雨量の8割を超える大雨となっています。県内は、大気が不安定な状態が7月17日まで続く見込みです。
<LIVEしずおか 井手春希キャスター(2023年6月)>
「磐田市の豊岡地区を流れる敷地川では、2022年、2023年と2年連続で堤防が決壊し、流域は大規模な被害を受けました」
決壊した堤防周辺の約400メートルについては、護岸工事が5月末までに完了しましたが、16日も大気が不安定なため、住民は警戒を強めていました。農家の栁沢重博さんは、以前の浸水で住宅の倉庫や農機具に大きな被害を受けました。
<栁沢重博さん>
「その場しのぎのビニールをかけて、いつでも動かせる状態です。夜中でも真っ暗で動かせる状態でわざと外に出しています。」
避難させるものに優先順位をつけて、いつでも動かせるようにしているといいます。
<栁沢さん>
「県が設置してくれているカメラなんですが、これは夜間含めて24時間スマートフォンの方にアプリでダウンロードできて24時間いつでも見れる状況になってます。」
また、県の設置したライブカメラで川の水位を頻繁に確認しています。過去を教訓に、今回も準備を整え、いざという時に備えているということです。