
静岡県内は、大気の非常に不安定な状態が続いていて、東部では、7月15日朝、非常に激しい雨が降りました。7月16日の明け方から17日にかけても雷を伴った非常に激しい雨が降るところがある見込みで、土砂災害などに注意・警戒が必要です。
<富士支局 杉村直美記者>
「富士宮市内は、かなり強い雨が降っています。視界もとても悪いです」
静岡県内は、暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定に。富士市では、発達した雨雲が次々流れ込み、15日朝、1時間に69.5ミリの非常に激しい雨が降りました。
<杉村記者>
「富士市五貫島の国道1号の下を通るアンダーパスですけれども、冠水のために通行できません」
道路の冠水も発生。富士市内では、最大8か所で通行止めとなりました。
<伊部桜輔カメラマン>
「JR沼津駅です、電車が止まっているということで、改札の前で立ち尽くす人の姿があります」
JR東海道線では、雨量が規制値に達し、興津駅から沼津駅の間で運転を一時、見合わせました。
<利用者>
「いや、もう全然大丈夫じゃなくて、ただ学校もあるか分からなくて、運転見合わせだと、ちょっとダメでやばいですね」
川も増水しました。消防によりますと、15日午前7時40分ごろ、浜松市中央区の天竜川で「中州に人がいる。手を振っている」と通行人から通報がありました。消防が駆け付けたところ、中州に30代の男性が取り残されていて、バギーやボートを使って救助。目立ったけがはありませんでした。
風による被害も。
<LIVEしずおか 滝澤悠希キャスター>
「午後11時の静岡市駿河区です。車が横転してしまっています。またその隣、不自然にずれている車もありますね。突風の影響とみられます」
気象庁は、14日夜、県中部に目撃情報ありの「竜巻注意情報」を発表。「家の瓦が飛んだ」「シャッターが壊れた」といった通報が消防に複数寄せられたということです。
風の影響は、西部にも。御前崎市の集合住宅では、屋根のトタンが剥がれ落ちていました。
<建物の管理人>
「(中は)水浸し。雨が1階にも落ちちゃっているから、1階も住める状態じゃない」
<近隣住民>
「ゴーって風の音。その中に枝が折れるような音、パキパキとか。(屋根の破片が)こういう感じで回っていました。30メートルくらいの高さ」
御前崎市では、突風とみられる被害が、少なくとも7件確認されているということです。
<社会部 田島かのん記者>
「昨夜、車の横転被害のあった、静岡市駿河区です。静岡地方気象台の調査が始まりました」
こうした状況を受け、気象台の職員が現地調査を実施。被害に遭った軽自動車などを念入りに調べていました。
<静岡地方気象台 平松修一さん>
「タイヤが曲がっていたり、車に傷があったりだとかが確認できた。被害があった時間帯には、発達した積乱雲があったので、なにかしらの突風によって、この被害が発生したものと思われる」
静岡県内は、16日の明け方から17日にかけても雷を伴った非常に激しい雨が降るところがある見込みです。16日に予想される1時間降水量は、多いところで50ミリとなっていて、土砂災害などに注意・警戒が必要です。