
SNSで有名投資家の関係者をかたる人物から偽りの金融取引アプリへの誘導を受けて、70代の男性が約7700万円を騙し取られる詐欺事件がありました。静岡県内の特殊詐欺の被害額としては2025年に入って最大ということです。
SNS型投資詐欺の被害に遭ったのは静岡県沼津市に住む70代の男性です。
警察によりますと、男性は2025年4月中旬、有名投資家のインターネット広告にアクセスしたところ、この投資家の関係者をかたる人物と知り合ったということです。
この関係者は、男性に対し実在する投資会社の名前をかたったアプリのダウンロードを指示し、LINEグループへ勧誘して株取引に関する情報交換と口座への入金を指示していました。
男性は指示に従う形で、4月中旬から7月上旬までの間に十数回にわたり約7700万円を振り込んだということです。
株取引の利益に関するやりとりで、男性は不審な点を感じ、アプリでかたられていた投資会社に連絡をしたところ、詐欺に遭っていたことが分かったということです。
県内の特殊詐欺の被害額としては2025年に入って最大だということです。
こうしたSNS上でやり取りが行われる投資詐欺は増えていて、警察はSNSで知り合った人物から投資を勧誘された場合は詐欺だと疑うよう注意を呼び掛けています。