
2025年3月、静岡県東伊豆町で、高齢の女性の手足を縛るなどして監禁した上、軽トラックを奪った罪などに問われている男の初公判が6月19日、静岡地方裁判所沼津支部で開かれ、男は「強盗はしていません」と起訴内容を一部否認しました。
逮捕監禁、強盗、銃刀法違反の罪に問われているのは、住所不定、無職の男(64)です。
起訴状などによりますと、男は2025年3月、東伊豆町で当時80歳の女性の手足を縛るなどして空き家に監禁し、軽トラックを奪った罪と、4月に事件の捜査をしていた警察官に職務質問を受けた際、農機具小屋に立てこもり刃物を携帯した罪に問われています。
19日の初公判で男は起訴内容について、「強盗はしていません。また、する意思もありませんでした。」と一部否認しました。
続く冒頭陳述で検察側は「被害者に偽名を名乗り水を求めるなどした上で金品を奪おうとして犯行に及んだ」などと指摘しました。
一方、弁護側は強盗については全面的に争う姿勢を示し、「逮捕監禁罪と銃刀法違反については認めるが、逮捕監禁は強盗の手段としての犯行ではない」と主張しました。