
静岡県警は5月16日夜、虚偽有印公文書作成の疑いで県警の警部補の男(56)を逮捕したと発表しました。
県警監察課によりますと、警部補の男は5月12日、浜松市内で起きた道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで男性が逮捕された事件で、虚偽の内容を記載した捜査書類を作成した疑いが持たれています。他の捜査員が書類の矛盾に気づいたということです。
酒気帯び運転の疑いで逮捕された男性は、逮捕から約14時間後に釈放されています。虚偽の内容を記載した捜査書類は、逮捕に伴う捜査書類で、警部補の男が作成したとみられますが、誤認逮捕ではないということです。
男は、浜松中央警察署の交通一課に勤務する警部補で、逮捕された16日当日まで勤務していました。警察の調べに対し、男は「虚偽の公文書を作成したことは間違いない」と容疑を認めているということです。警察は、動機を今後明らかにしていく方針です。
静岡県警の佐藤弘道警務部長は「警察職員が、このような事案を起こしたことは誠に遺憾であり、県民の皆様には深くおわび申し上げます。事実関係を調査の上、厳正に対処してまいります」とコメントしています。