
原発の安全性を審査する原子力規制委員会が御前崎市の浜岡原発を現地視察し、1号機のタービンの解体工事などを確認しました。視察した委員は原子炉本体の廃炉作業について「順調に進みつつあることを確認できた」と話しました。
浜岡原発を訪れたのは、原子力規制委員会の長崎晋也委員や原子力規制庁の市村知也原子力規制技監ら7人です。浜岡原発の1号機と2号機の廃炉工事は国内で初めて「第3段階」に移行していて、現地視察では1号機のタービンの解体工事など廃炉に向けた工事の進捗を確認しました。
<原子力規制委員会 長崎晋也委員>
「原子炉の本体やそのあたりを、廃止措置を進めていくということで、そこを中心に見させていただいたが、順調に進みつつあることを確認できた」
また、5月15日に2号機の解体工事中に耐火シートが燃える火事があり急遽、その現場も視察したということです。
<長崎委員>
「安全を第一に廃止措置をしてきていただいていると思うが、きのうのように火災が起こったということで、気の緩みがないかどうか、安全だと思い込んでないか、これを機会に考えていただければ」
中部電力は、1号機と2号機について2042年度に廃炉作業を完了させる予定です。