ベルテックス静岡、富山に執念の1勝 5日の第3戦勝利で準決勝へ バスケB2プレーオフ

富山戦の勝利を喜ぶ静岡の選手=ありそドーム バスケットボールBリーグ2部(B2)は4日、ありそドームなどで2戦先勝方式のプレーオフ準々決勝第2戦を行い、初戦を落とした静岡(西地区3位)は富山(東地区2位)を82―75で破って1勝1敗とした。
 立ち上がりから先手を取った。第1クオーター(Q)は8点リードで好発進し、第2Qも点差を維持した。第3QはCジョン・ハーラーの3点プレーなどで押し込み流れを渡さず、第4Qは攻勢を強める相手に詰め寄られたが、振り切った。
 第3戦は5日同会場で行い、勝てば準決勝進出が決まる。
■強度高いディフェンス 監督「硬さ取れ、培ったもの体現」
 2季ぶりの1部(B1)復帰を狙う富山に先勝され、後がない静岡が勝利への執念を見せた。堅守を発揮して得意のスローペースの展開に持ち込み、2部(B2)プレーオフ(PO)で初勝利をもぎ取った。落ち着いたプレーで引っ張ったベテランのPG橋本竜は「強度の高いマンツーマンディフェンスができた」とうなずく。
 B2屈指の高い攻撃力を誇る富山を押さえ込んだ。得点源の外国籍選手らを徹底的にマーク。Cジョン・ハーラーを中心にゴール下で体を張り、3日の敗因になった富山のオフェンスリバウンドを防いで、攻撃の芽を摘み取った。
 マンツーマンとゾーンの切り替えも効果的で、相手のフィールドゴールの成功率を低下させた。森監督も「選手の硬さが取れて、培ってきたものを体現してくれた」と納得の表情を浮かべた。
 1勝が重くのしかかるPOの雰囲気に慣れていない若手が多い中、橋本竜が3点シュート1本、フリースローを着実に沈めて鼓舞した。遠方の敵地まで駆けつけたブースターの声援も力になった。準決勝進出に王手をかけ、橋本竜は「(レギュラーシーズン)60試合の集大成。皆さんと共に戦う」と静かに闘志を燃やした。

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