
相手の猛追を振り切った。第1クオーター(Q)は主将のPF加納誠也の3点シュートなどで好発進し、第2Q終了時点で10点リード。第4Qで2点差に詰め寄られたが、フリースローを着実に決め競り勝った。
上位8チームが争うプレーオフ準々決勝(2戦先勝方式)は5月2日に始まり、東地区2位の富山と敵地で対戦する。
一度も先行許さず 負けパターンを克服
後半に逆転される〝負けパターン〟を克服し、レギュラーシーズンを締めくくった。立ち上がりから勢いに乗った静岡は、一度も先行を許さず逃げ切った。今季初先発した主将のPF加納は「プレーオフにつながるいいゲームができた」と手応えをにじませた。
ベテランが会心の3点シュートを沈め、チームをもり立てた。第1クオーター(Q)序盤、加納が外角から放ったショットはリングに吸い込まれた。「勢いづけようと、自信を持って打った」。第3Qにも2本を決め、存在感を示した。
久々の先発で緊張と興奮が入り交じり、無我夢中だった。「みんなが信頼してパスを出してくれた」と目を細める。ひた向きに練習を積んできた主将の好プレーはチームメートに勇気を与えた。
第4Qは粘る奈良に苦しんだが、SG橋本尚が奮起し連続得点。「最後の試合で(加納が3点シュートを)3本決めるのは、心の底からリスペクトする」とたたえた。
1部(B1)ライセンスも交付され、昇格の土台は整った。橋本尚は「下克上をやってのける」と闘志をたぎらせた。