
新金谷駅で式典が行われ、鳥塚亮社長は「不通区間がある中でも、楽しんでもらえる仕掛けを用意した。子どもたちの夢を乗せ、今年も走らせたい」とあいさつ。五和保育園の園児約100人が列車に乗り込み、楽しんだ。
今年は原作の絵本出版80周年。2022年の台風による一部区間不通に伴い、千頭駅での展示が続いていたパーシー号を今季から家山駅に移動させた。約2年半ぶりにトーマス号と並んだ姿を見ることができる。
12月25日までの週末を中心に、新金谷―川根温泉笹間渡間を計105日間運行する。バスのバーティーや、2階建てバスのバルジーの乗車がセットになったプランも用意した。
トーマス号運転日は、新金谷駅と千頭駅で「トーマスフェア」も開催される。新金谷駅ではロコトレインのニアや特殊消防車のフリン、千頭駅ではジェームス号など仲間たちが出迎え、記念撮影ができる。井川線千頭―奥泉間ではきかんしゃトビー号を運行する。
大鉄は台風により全線で土砂流入などの被害を受け、現在も川根温泉笹間渡―千頭間(19・5キロ)で運休。復旧費用約21億円のうち、既存の補助制度による支援を除いた大鉄の負担額7億8千万円を県と沿線2市町が追加支援することで先月28日に合意した。