
平日を中心に個人客が多い天神屋とAIによる相談対応を手がけるライブリーが連携し、静岡市の「知・地域共創コンテスト」で優秀賞を受賞した企画を実装した。友達登録をした上で診断テストに回答すると、大根の「シミコンドラ」など性格が異なる5種類のAIモンスターから相談者の特性に合った1体がマッチングされる。トーク画面で「元気がない」と書き込むと「おむすびを食べて元気だして」などモンスターが健康状態に応じた献立や悩みの解決策を提案する。会話を重ねるうちにAIが食事の傾向やストレス度合いを学び、より的確な助言を送るようになる。
政府は誰ひとり取り残さない社会の実現に向け、2024年に孤独・孤立対策推進法を施行した。ライブリーの岡えり社長は主要ターゲットに単身者や高齢者、子育て中の主婦などを挙げ、「ストレスをためず気軽に利用し、心身の健康を保ってほしい」と話す。