おでんキャラクター、心身の健康相談応じます 天神屋とAIチャットサービス連携、孤独解消目指す

AIチャットサービス「ウェルモン」の使用画面。利用者の特性に合ったキャラクターが悩みに応える 弁当・総菜販売の天神屋(静岡市駿河区)とオンラインチャットサービスのライブリー(神奈川県)は22日、心身の健康相談に応じるAIチャット「ウェルモン(ウェルビーイングモンスター)」の提供を始めた。LINE(ライン)に悩みを打ち明けるとおでんをモデルにしたキャラクターが助言する24時間対応の無料サービスで、社会問題化する「孤独・孤立」の解消を目指す。
 平日を中心に個人客が多い天神屋とAIによる相談対応を手がけるライブリーが連携し、静岡市の「知・地域共創コンテスト」で優秀賞を受賞した企画を実装した。友達登録をした上で診断テストに回答すると、大根の「シミコンドラ」など性格が異なる5種類のAIモンスターから相談者の特性に合った1体がマッチングされる。トーク画面で「元気がない」と書き込むと「おむすびを食べて元気だして」などモンスターが健康状態に応じた献立や悩みの解決策を提案する。会話を重ねるうちにAIが食事の傾向やストレス度合いを学び、より的確な助言を送るようになる。
 政府は誰ひとり取り残さない社会の実現に向け、2024年に孤独・孤立対策推進法を施行した。ライブリーの岡えり社長は主要ターゲットに単身者や高齢者、子育て中の主婦などを挙げ、「ストレスをためず気軽に利用し、心身の健康を保ってほしい」と話す。

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