
リパブリュー(沼津市)と反射炉ビヤ(伊豆の国市)が技術向上を目的にコラボ企画を検討し、他にはない高アルコールビール開発に挑戦した。一般的なビールのアルコール度数は5%前後。通常の酵母は10%ほどで死滅するため、米国企業から取り寄せたアルコール耐性の高い酵母を使った。麦芽も5倍近い量が必要で、度数を高めるために技術力が問われるという。
「ヘブンズドア」の商品名で統一し、各醸造所が商品を開発。リパブリューは、アルコール度数24・5%の「ウエストコーストIPA」。褐色で、リンゴやレーズンを感じる甘い香りが特徴。苦みもあり、ブランデーを思わせる飲み応えある味わいに仕上がった。反射炉ビヤは「ブラックIPA」と呼ばれる度数19・5%の黒ビールを製造。ホップの香ばしい匂いがあり、濃厚な甘みと苦みを感じる複雑な味わいを楽しめる。
リパブリュー(350ミリ缶)は税込み3300円、反射炉ビヤ(330ミリ瓶)は同2800円。各醸造所のECサイトで100本限定販売。各醸造所が運営する店舗でも購入できる。全国有数のビールフェスにも出店予定で、リパブリューの畑翔麻社長と反射炉ビヤの山田隼平醸造長は「静岡の醸造所の高い技術を見せたい」と意気込む。