天にも昇るお味?“日本史上最高度数”ビール「ヘブンズドア」 リパブリュー(沼津)×反射炉ビヤ(伊豆の国)企画販売

高アルコールビールの発売をPRする畑社長(右)と山田醸造長=三島市 静岡県東部の二つのクラフトビール醸造所が15日、通常の4~5倍のアルコール度数で「日本史上最高度数」をうたう高アルコールビールの販売を始めた。近隣では珍しい共同企画として、両醸造所の技術や知見を共有しながら製造した。関係者は「クラフトビールの世界の面白さを知るきっかけになってほしい」と語る。
 リパブリュー(沼津市)と反射炉ビヤ(伊豆の国市)が技術向上を目的にコラボ企画を検討し、他にはない高アルコールビール開発に挑戦した。一般的なビールのアルコール度数は5%前後。通常の酵母は10%ほどで死滅するため、米国企業から取り寄せたアルコール耐性の高い酵母を使った。麦芽も5倍近い量が必要で、度数を高めるために技術力が問われるという。
 「ヘブンズドア」の商品名で統一し、各醸造所が商品を開発。リパブリューは、アルコール度数24・5%の「ウエストコーストIPA」。褐色で、リンゴやレーズンを感じる甘い香りが特徴。苦みもあり、ブランデーを思わせる飲み応えある味わいに仕上がった。反射炉ビヤは「ブラックIPA」と呼ばれる度数19・5%の黒ビールを製造。ホップの香ばしい匂いがあり、濃厚な甘みと苦みを感じる複雑な味わいを楽しめる。
 リパブリュー(350ミリ缶)は税込み3300円、反射炉ビヤ(330ミリ瓶)は同2800円。各醸造所のECサイトで100本限定販売。各醸造所が運営する店舗でも購入できる。全国有数のビールフェスにも出店予定で、リパブリューの畑翔麻社長と反射炉ビヤの山田隼平醸造長は「静岡の醸造所の高い技術を見せたい」と意気込む。

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