三島産ウイスキー熟成1年のお味は? 「1年もの」6月末に限定販売計画 市内で試飲会「想像以上」

ウイスキーの熟成たるが貯蔵された会場で試飲を楽しんだ参加者=三島市の和楽 三島市で2023年に製造が始まったウイスキーの熟成が進んでいる。13日には三島市で試飲会が開かれ、参加者が約1年寝かせた味わいを確かめた。未完成ながら味、香り、色ともに上々の仕上がりで、「想像以上」「期待が持てる」との感想が聞かれた。
 ウイスキーは同市大社町に蒸留所を構える「Whiskey&Co.」(東京)が製造。24年3月に初めて200リットルたる約200本を仕込み、熟成を始めた。
 山浦真稔蒸留所長によると、気温が30度後半に達する同市の気候や原料となる富士山からの湧水が軟水である点などが影響し、熟成が進みやすいという。通常4、5年かかるというが、丸1年が経過した現状でも琥珀(こはく)色がつき、香りも高く「今の状態でも、ウイスキーとして完成されている」と評価する。
 同社のウイスキーは街中でつくり、市内各地でたるを貯蔵して熟成し、三島でしか買えないのがコンセプト。試飲会は、たるの貯蔵場所を提供している同市の酒販業「和楽」が、取引先の飲食店や市民に取り組みを知ってもらおうと企画した。試飲会ではアルコール度数約60度の原酒を炭酸水で割って提供。参加者はバニラやカラメルのような甘くて香ばしい風味を楽しんだ。参加者の1人は「他の1年物とは違う。味、香りともに良い方向。びっくりした」と話した。
 1年もののウイスキーは6月末に、5千本限定での販売を計画している。

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