駿河湾サクラエビ春漁 初日水揚げ3・9トンにとどまる 解禁日から6日遅れ

春漁初日に水揚げされたサクラエビ=2日夜、静岡市清水区の由比漁港 駿河湾特産サクラエビの春漁が2日、解禁日から6日遅れで初漁を迎えた。初日としては、比較的多かった昨春の約18トンを下回り、約3・9トンにとどまった。初エビは3日早朝、由比漁港(静岡市清水区)と大井川港(焼津市)で競りにかける。
 出漁したのは静岡県桜えび漁業組合(実石正則組合長)所属の約120隻。駿河湾全域で資源調査を兼ねて操業した。雨の中、午後5時ごろに由比漁港を出航し、同9時前から続々と帰港。ケースを桜色で埋め尽くしたサクラエビが水揚げされた。
 駿河湾産サクラエビを巡っては2018年春の記録的不漁をきっかけに、同年秋から同組合が漁獲量を自主規制し、資源回復に取り組んでいる。昨春の水揚げ量は約330トンで、規制後としては初めて18年春の約312トンを上回った。
 春漁は当初、3月27日解禁を予定していたが、悪天候などで延期が続いていた。実石組合長は「不安定な気候など条件は悪かったが、不漁のときと比べたらとれている。初日だけで判断はできないが、天候が整ってくれば漁獲量ものってくると思う」と期待した。漁期は6月5日まで。

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