
出漁したのは静岡県桜えび漁業組合(実石正則組合長)所属の約120隻。駿河湾全域で資源調査を兼ねて操業した。雨の中、午後5時ごろに由比漁港を出航し、同9時前から続々と帰港。ケースを桜色で埋め尽くしたサクラエビが水揚げされた。
駿河湾産サクラエビを巡っては2018年春の記録的不漁をきっかけに、同年秋から同組合が漁獲量を自主規制し、資源回復に取り組んでいる。昨春の水揚げ量は約330トンで、規制後としては初めて18年春の約312トンを上回った。
春漁は当初、3月27日解禁を予定していたが、悪天候などで延期が続いていた。実石組合長は「不安定な気候など条件は悪かったが、不漁のときと比べたらとれている。初日だけで判断はできないが、天候が整ってくれば漁獲量ものってくると思う」と期待した。漁期は6月5日まで。