
「コトバショ」は学習支援ボランティアの経験がある生徒の発案でスタート。月2回放課後に、有志が小中学生の宿題などを見る。現在の会場は同校内だが、近くの協働センターや中学校に出張したことも。近隣の小中学校にチラシを配布したり、小学校の校内放送を使ったりと広報にも力を入れている。担当する江間節子教諭は「地域の方の助言を得ながら、支援が必要な子どもたちに届くように生徒が工夫してきた」と振り返る。2024年度は約50人が子どもたちの指導や運営に関わった。
2年の小栗心奈さんは小学校教員を目指す中、活動に興味を持ち同校に入学した。「私自身も楽しみながら教えている。子どもたちから『テストで100点が取れた』と聞くと素直にうれしい」と笑顔を見せる。一方で、「勉強ができないから学校に行きたくない」「友達とけんかが続いている」と吐露する子もいて、「さまざまな話を聞き、自分に何ができるだろうと考える」と話す。
25年度は6月から始める予定。参加無料。詳細は同校のウェブサイトやインスタグラムで発信する。