函南町観光協会が町特産のトマトを使った新たな土産品をつくろうと「とまぴよチキンカレー」の商品開発に取り組んでいる。町内の小中学生から募ったアイデアを生かし、田方農高の食品科学部がレシピを考案した。道の駅伊豆ゲートウェイ函南で２０日に試食会を開き、お披露目する。町観光協会は２０２３年度から、地元の小中学生のアイデアを基に函南トマトのＰＲを加速させている。同年度はイメージキャラクター「とまぴよちゃん」が誕生。２４年度は土産品のアイデアを募集し、２９３人から応募があった。
地元の多くの子どもたちとともに商品化を進めようと同部に協力を依頼した。同部は昨年末から開発を始め、複数の候補の中から、トマトの味や風味を前面に出し、辛みが少ないバターチキンカレーに絞って試作を重ねた。カレーは無水調理で地元産トマトのうま味を凝縮。丹那牛乳のバターや生クリームも使い、濃厚な味わいに仕上げた。
１８日には試食会に向け、部員が同校で仕込みを行った。中心になってレシピを考えた２年の大川心桜（みお）さんは「子どもからお年寄りまで食べられるようにつくった。観光客だけでなく、地元の人にも知ってほしい」と期待を寄せた。
試食会は２０日午前１０時半からで、約１００杯を用意する。
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