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ガンダムにちびまる子ちゃん…静岡ゆかりのマンホール、まとめてみました

 町を歩けば見かけるマンホールのふた。地域の名所や市の花などが描かれるものが多い中、自治体が工夫を凝らしたひときわ目を引くデザインのものも。静岡県内にもアニメやマンガとコラボしたマンホールが各地に存在しています。今回は静岡にゆかりの深い人気「ご当地マンホール」をご紹介します。

ガンダムと富士山、茶畑コラボ!

 バンダイナムコグループから静岡市に寄贈されたアニメ「機動戦士ガンダム」のマンホール2枚の展示が9日、同市駿河区の静岡ホビースクエアで始まった。28日まで。展示終了後は市内に設置する。

展示されているガンダムデザインのマンホール=静岡市駿河区の静岡ホビースクエア
展示されているガンダムデザインのマンホール=静岡市駿河区の静岡ホビースクエア
 マンホールには富士山と茶畑が美しい日本平の景観を背景に、アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズの人気キャラクターが描かれた。同市がプラモデル出荷額日本一であることにちなみ、組み立て前のプラモデルの部品群をイメージしたデザインも制作された。
 展示終了後の29日から、葵区のJR東静岡駅北口付近と駿河区のJR静岡駅南口付近に設置するという。市産業振興課の石川直哉係長(45)は「ガンダムのファンは世界中にいる。マンホールを通して、ガンプラのお膝元・静岡市の魅力を広くPRできれば」と期待を寄せた。
 同グループは「ガンダムマンホールプロジェクト」として全国の自治体で、その土地にちなんだデザインのオリジナルマンホール設置を目指している。
※2024年02月10日 あなたの静岡新聞

まるちゃんとたまちゃん一緒に♪ 9種類静岡市内に設置

※2023年03月25日 あなたの静岡新聞

下水道事業100周年を記念して制作された「ちびまる子ちゃん」マンホールのふた=静岡市役所静岡庁舎
下水道事業100周年を記念して制作された「ちびまる子ちゃん」マンホールのふた=静岡市役所静岡庁舎
 静岡市は24日、市の下水道事業が2023年に100周年を迎えたことを記念し、清水区が舞台の漫画「ちびまる子ちゃん」の絵が描かれたマンホールのふたを制作したと発表した。25日から4月16日まで、同区のエスパルスドリームプラザで全9枚をお披露目し、展示終了後から、葵、駿河、清水の各区に3枚ずつ設置する。
 同市では、1923年に下水道事業が始まった。現在は市内に2500キロの排水路が整備され、7カ所の浄化センターで汚水処理がされている。節目に合わせ、下水道の役割を市民に知ってもらおうと、2023年度に記念事業を展開する。
 マンホールは清水区出身の漫画家・故さくらももこさんの事務所「さくらプロダクション」がデザインし、市が制作した。各区でデザインが異なり、主人公のまる子に加え、葵区は祖父の友蔵、駿河区は親友のたまちゃん、清水区は友人の花輪くんが描かれている。それぞれ色違いを3種ずつ、計9種制作した。
 葵区は市歴史博物館、市役所静岡庁舎、JR静岡駅北口、駿河区はグランシップ、日本平動物園、JR静岡駅南口、清水区はエスパルスドリームプラザ、静岡鉄道新清水駅、三保生涯学習交流館に設置する。田辺信宏市長は24日の定例記者会見で、「下水道は社会インフラの中でも縁の下の力持ち。節目をきっかけに光を当てたい」と述べた。
 同市には、18年にさくらさんが寄贈したマンホールのふた2種が既にJR清水駅と静岡鉄道新静岡駅に設置されている。
 
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18年に静岡市葵区(右)と清水区(左)に設置されたちびまる子ちゃんマンホール(さくらプロダクション提供)ⓒさくらプロダクション※写真は2018年08月04日静岡新聞掲載

沼津はやっぱり「ラブライブ!」

※2019年12月28日 静岡新聞

施設内での展示が始まったマンホール=沼津市のキラメッセ沼津
施設内での展示が始まったマンホール=沼津市のキラメッセ沼津
 沼津市はこのほど、同市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」に登場するアイドルグループ「Aqours(アクア)」の各キャラクターが描かれたカラーマンホールの展示を同市のキラメッセ沼津で始めた。昨年の器物損壊事件以来初めて、全9枚を同時期に見学できるようになった。 
 カラーマンホールは昨年5月、全9枚を市内各所に設置した。しかし、1カ月もたたないうちに塗料で塗りつぶされるなどの被害に遭ったため、一斉に撤去。再設置をする際、防犯カメラがある仲見世商店街に置くことになったが、3枚ずつしか設置できないため、絵柄を4カ月ごとに交換していた。
 カラーマンホールはファンのクラウドファンディングによって製作され、見学に訪れる人も多い。そこで今回、仲見世商店街に設置していない6枚はキラメッセ沼津に展示することで、全種類を楽しめるようにした。
 2月からは市民文化センターなど他の施設を加え、3カ所で3枚ずつ設置・展示する。場所は4カ月ごとローテーションしていく。
(山下奈津美)
 
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ラブライブ!サンシャイン!!のキャラクターが入ったマンホールのふたの絵柄※写真は2018年01月20日静岡新聞掲載

じわり人気 マンホールカードって?

※2018年02月11日静岡新聞朝刊

 全国にあるマンホールのふたのデザインを紹介するマンホールカードが、人気になっています。
 マンホールは、地下の下水道管の点検などをするため、作られた穴です。地味な役割ですが、道路で見かけるマンホールのふたの多くには、それぞれの土地の有名な自然や建物などがデザインされています。
 マンホールカードは、下水道や地域について知ってもらうきっかけにと、2016年から各地の役所などがつくり、希望者に配っています。
 縦が約9センチ、横約6センチのカードで、表にマンホールのふたのデザインが描かれ、裏には説明が書かれています。例えば、富士市のカードは海から見た富士山を、恐竜の化石で知られる福井県勝山市のカードは恐竜をデザインしています。滋賀県彦根市の「ひこにゃん」など各地をPRする「ゆるキャラ」のカードもあります。集める人が全国的に増えて、品切れになるカードも出ています。

大人気で増版も ちびまる子ちゃんカード
※2018年12月04日 静岡新聞朝刊
 静岡市は14日から、同市清水区出身の漫画家さくらももこさんがデザインした「ちびまる子ちゃん」のマンホールのふたについて、マンホールカードの配布を開始する。
 カードはJR清水駅前に設置している駿河湾と富士山を背景に「まる子」がほほえんでいるマンホールのデザイン。
 同駅江尻口前の清水駅前観光案内所で配布する。配布時間は午前9時~午後5時45分。土日祝日の午後1~2時と年末年始は休止する。
 発行数は1万4千枚で、1人1枚を無料で配る。
 同市のマンホールカードは、2017年4月から配布しているタチアオイのデザインに続き2例目。全国ではちびまる子ちゃんデザインを含め、407自治体で478種類が発行されている。
 市の担当者は「マンホールカードの収集家はもちろん、多くの人がまちを訪れ、静岡市のことを知ってもらえたらうれしい」と語った。
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配布されたちびまる子ちゃんのマンホールカード(静岡市提供)
地域再生大賞