「遊びたくなっちゃう森」静岡市に誕生 県が管理、民間整備「環境守り次代へ」

 静岡市駿河区古宿で県が管理する「遊木の森」で25日、清水建設静岡営業所(同市葵区)が整備した森林施設「遊びの森ワクワク・フォレスト」が一般公開された。コンセプトは「子どもたちが遊びたくなっちゃう森」。同社関係者や家族ら約70人が参加し、里山遊びを満喫した。

明るく日が差し込む森で木の実探しなどを楽しむ参加者=静岡市駿河区の「遊木の森」
明るく日が差し込む森で木の実探しなどを楽しむ参加者=静岡市駿河区の「遊木の森」

 参加者は想像力を働かせながら、かくれんぼや木の実探しで遊び、森の魅力を楽しんだ。施設内には木を裁断できるスペースや、サルスベリの木で作った見晴台も用意した。コナラの木につるしたロープでブランコに挑戦した沼津市の節政憲児君(10)は「森の中で風を切る感覚が気持ちいい」と喜んだ。
 同社は林業貢献などを目的に2021年、県と「しずおか未来の森サポーター協定」を締結した。「TSUNAGI(つなぎ)の森プロジェクト」と銘打ち、NPO法人しずおか環境教育研究会(エコエデュ)と協力し、森全体に日差しが届くよう木々を除伐するなどの整備を進めた。
 寺西彰所長(53)は「木材を扱う建築業として環境を守り、次代を担う子どもたちにつなぐ森づくりをしたい」と話した。
 (社会部・薬袋貴信)

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