共産党・森氏が敗戦の弁 リニア事業「問題提起できた」【静岡県知事選】

 出口調査結果の報道を受け、共産党県委員長の森大介氏(55)=同党公認=は午後8時半、静岡市葵区の党県委員会事務所で記者会見した。2013年以来の党独自候補となったが、「力及ばずの結果は受け止めざるを得ない」と敗戦の弁を述べた。

敗戦の弁を述べる森大介氏=26日夜、静岡市葵区
敗戦の弁を述べる森大介氏=26日夜、静岡市葵区

 リニア中央新幹線建設や浜岡原発再稼働、新野球場建設への反対を一貫して主張し、鈴木、大村両氏の批判票の受け皿を目指した。だが、支持は広がらなかった。選挙戦の中盤で、岐阜県瑞浪市での水枯れ問題の発生を契機に他候補がリニア工事に慎重な姿勢に傾いたことについては「県民の不安や危惧に直接触れたからではないか」と指摘し、「問題提起はできた」と振り返った。
 新知事に対しては「知事が代わったから一気呵成(かせい)にリニア推進だとならないように、有権者の声をよく聞いてほしい」と注文をつけた。

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