最後まで笑顔があふれるライブ
菊池さん:11月1日、幕張メッセで行われたV6の解散ライブなんですが、V6からのありがとう、そしてファンからのありがとうがたくさん詰まったライブで本当にいい空間でした。牧野アナ:V6のみなさんは歌う途中で涙ぐむような感じだったんですか? どんな雰囲気だったんでしょう?
菊池さん:最後はひとりひとりファンに向けてメッセージを伝えるところがあったので涙ぐんでいたと思うのですが、それ以外は本当にいつものV6でした。6人でこのコンサートをやるということで、何度も話し合いを続けてきたみたいなんです。やっぱり笑顔でいこうね、とはずっと言っていたようなので、最後まで笑顔があふれるライブでした。
ファンの人たちも、もちろん号泣している人もいたんですが、泣くのを我慢して笑顔で送りだそうという人たちが多くて! V6がこういうグループだから、ファンの人たちもそうなるんだなと思い、私もうるうるきちゃいました。
牧野アナ:全部で41曲、自分たちでプロデュースしてライブの形を作られたんですよね?
菊池さん:デビューの頃の曲が中心になるのかなと思ったのですが、最新アルバムからの曲もたくさんありました。解散コンサートだからというわけではなく、いつものV6だよ、いままでのV6を見て!という感じで、新しい曲からデビュー曲まですごく楽しめるラインナップでした。
牧野アナ:年齢層はちょっと高めですか? どれくらいの年齢層がいましたか?
菊池さん:老若男女ですね。お子さんも来てましたし、デビューからファンになった人たちがお母さんになって自分たちの子どもを連れてきたり、3世代で来ているなど、V6の26年の歴史の長さを感じさせるファン層でした。
ジャニーズ史上、解散ライブは26年ぶり
菊池さん:実はジャニーズ史上、解散コンサートは珍しいんです。今までの歴史でいうと、解散コンサートをしたグループは、フォーリーブス、シブがき隊、光GENJI、そしてV6なんです。牧野アナ:嵐は?
菊池さん:嵐は活動休止です。TOKIOも長瀬さんが退所しましたが解散していませんし、SMAPも解散コンサートはしていないです。ですので、26年ぶりの解散コンサートになるそう。このライブにはジャニーズの先輩・後輩がたくさん来ていました。
先輩にあたるTOKIOの3人も来ていましたし、後輩の嵐の二宮さん、松本さん、櫻井さん、KinKi Kids、関ジャニ∞、ジャニーズWEST、Sexy Zoneなどスケジュールのあった人たちが来ていました。すごいメンバーだなと見ていたのですが、途中会場内をV6のメンバーが移動の車に乗ってまわってくるんです。そうすると、先輩、後輩みなさんが手を振るんです(笑)。
V6のメンバーはどんな表情をするのかなと見ていたら、森田さんは気がついてすごく恥ずかしそうに照れた顔を見せたり、坂本さんは嬉しそうな顔で大きく手を振ったりと、なんかジャニーズっていいなと思いました。
牧野アナ:仲間意識が強いですね!
菊池さん:後輩を送り出すTOKIOの3人もいたり、デビューを控えている、なにわ男子の道枝さんや大橋さんもいました。これからデビューする後輩たちに、背中を見せるというのも、受け継がれていくものがあるんだなと思いました。
牧野アナ:仲の良さは、他のグループにも受け継いでほしいですよね。
菊池さん:そうですよね! 6人ひとりも欠けずに26年間走り続けたのは、本当に稀にみるグループですから。
牧野アナ:これは奇跡といわれてますね!
それぞれの個性にあった活動へ
菊池さん:これからもトニセンはユニットとして継続するんですよね。なので、坂本さん、長野さん、井ノ原さんがトニセンとして例えばライブをしたときに、岡田さん、三宅さんがゲストできたり、そこへ森田さんも参加したりして、V6が一堂に会する可能性は残りますよね。今後もそれぞれの活動は、坂本さんはミュージカル、井ノ原さんはキャスターや司会業を中心に。森田さんは退所になりますが、舞台業を中心にやって、奥様である宮沢りえさんの個人事務所に所属するか業務提携するか、窓口はそこになるといわれています。
三宅さんは、トークが面白いのでバラエティに出ていくと思いますし、あとは手話の番組も持っていますので社会貢献も考えているのではないかなと。長野さんは、グルメタレントとしての活動もありますし、MCもやっていますからね。みなさん、それぞれの個性でやっていくと思います。
本当に仲が良かったので、最後にファンの人と配信を含めて、ありがとうと言える空間ができたのは、すごくV6ならではだなと思いました。
牧野アナ:最後のあいさつなどは、メッセージ性がありましたか?
菊池さん:最後だからこうしようとか、いろいろ考えたそうなんですが、やっぱり流れに任せようということになったようです。
牧野アナ:それがよかったですよね! ザ・アイドルみたいなかっこつけた言葉じゃなくて、ぼそぼそと語っていて、等身大だ!と思いました。
菊池さん:流れなども決めてくるのかと思ったんですが、伝えたいことは山ほどあるけど、やっぱり何も決めないで俺たちらしくいこうよ。あと、俺たちらしく歌でみせようよという感じで。V6は明るい歌が多いじゃないですか。だからそれで会場がすごく明るく、「本当にありがとう!俺たちがV6だ!」といって終わっていくのがよかったです。
でも、まだまだこれで終わりではないといっていたので、またいつか!と思いますし、みなさんまだまだ成長していきたいということだったので、いろんなところをみせてもらいたいです。
牧野アナ:ネクストV6を楽しみにしたいと思いますし、そこから受け継がれる魂、ジャニーズで受け継いでいく若手がいるんじゃないかと思います!
今回、お話をうかがったのは……菊池真由子さん
東京都生まれ、東京アナウンスアカデミー卒業。卒業後、ケーブルテレビ局のグルメ・旅番組のリポーターに。日本テレビ『レッツ!』でワイドショーリポーターとなり、その後も同局『ザ!情報ツウ』『スッキリ!!』などにレギュラー出演した。取材現場での積極的な姿勢と鋭い質問で、“現場の爆弾娘”の異名をとる。現在は1児の母として育児をしながら、取材や番組出演をこなしている。