四季折々の催しが豊富なお寺、可睡斎
袋井市北部に位置する可睡斎は、ひなまつり、ぼたんまつり、風鈴まつりなど季節ごとに催されるまつりが有名な禅寺です。
さらに可睡斎は、拝観エリア内にある可睡斎の広間で季節の食材を使用した精進料理が食べられることでも知られます。
境内の紅葉スポット
今回は、そんな可睡斎で約1000本のもみじが植えられた広い境内を巡り、紅葉を十分に楽しむ方法をお伝えします。楽しむ秘訣は、ズバリ、冒険気分でくまなく回ること。
まずは外から行きましょう。門をくぐって左手にある酒塚観音像あたりが1つ目の紅葉スポット。酒塚観音は、信徒がお酒の功徳に感謝して建立された観音像です。お酒を飲む方は、お酒で失敗しないよう参拝しながら鑑賞してみてくださいね。
酒塚観音を左手に小道を進むと、両脇に紅葉になった木々が続きます。2つ目のスポットは、その先の魚監観音が立つ放生池周り。観音様と池を囲む紅葉が見事!じっくり池の周りをまわってみてください。
そのまま池の前の小道を進むと、山門に辿り着きます。 このあたりが、紅葉が彩る本堂前から秋葉三尺坊の御真殿までの境内を見られる3つ目のスポット。
そしてここからが、あまり知られていない可睡斎の風景が見られるポイントです。
御真殿右手の家康が逃げ隠れた穴がある方へ進むと、可睡斎の連なる建物の瓦が見られます。どれだけ大きい建物か上から見るとよくわかるので、ぜひチェックしてみてください。
拝観エリアのスポットも
可睡斎の建物の中を見学するには拝観料(700円)が必要ですが、迷路のように広い建物の中は、紅葉スポットだけでなく、修行の場も見学できるのでぜひ拝観してみてください。タイミングが合えば御祈祷の見学も可能です。私は全国の秋葉信仰の総本山である御真殿で、
そして忘れてはならないのが、東照大権現と呼ばれる家康を始めとする14代までの位牌が祀られている徳川家御霊屋(おたまや)。徳川家康を始め、歴代将軍の御霊をまつる祭壇です。可睡斎の名前の由来となった、家康と僧侶の話が描かれたものが飾られています。

建物の中には、ところどころに紅葉鑑賞スポットもあります。
外を覗く小窓や中庭の廊下など、ふとしたところに心をつかむ情景があるのでゆっくり巡ってみてください。
遠州三山もみじめぐり、限定御朱印
可睡斎、油山寺、法多山尊永寺では、12月7日まで「遠州三山もみじめぐり」が開催されています。3カ所の御朱印を集めていずれかのお寺で見せると、法多山のおだんご屋さんが作る飴がもらえます。開催期間中の11月23・24・29・30日、12月6・7日は日没から21時までライトアップもされます。ライトアップの時にはぜんざいが200円で販売されます。
過去の紅葉の様子
遠州三山もみじめぐりの開催中、もみじのデザインをあつらえた限定御朱印(500円)が受けられます。
グルメなお寺のイチオシお土産
お守りを扱う入口付近の建物「洗心閣」では、可睡斎限定お土産「おかすいさんのぬれおかき」や、その場で食べられる豆乳でできた「精進アイス」などを販売しています。アイスの種類は豆乳・抹茶・チョコレート・ごまの全4種類で、すべてに小豆をのせてくれます。

広い境内を巡り、おなかが空いたところで精進料理やアイスなども味わえ、心もおなかも満たされました。
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■可睡斎
住所:袋井市久能2915-1
拝観時間:8:00~18:30
問い合わせ:0538-42-2121






































































