【第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで⽣きてる」】浜口タカシの足音が聞こえる

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、横浜市⻄区の横浜美術館ほか5カ所で開催中の「第8回横浜トリエンナーレ」。アーティスティック・ディレクター のリウ・ディン(劉鼎)さん、キャロル・インホワ・ルー(盧迎華)さんが「野草:いま、ここで生きてる」をテーマにさまざまなアーティストを紹介。会期は6月9日まで。
横浜美術館に展示された、旧伊豆長岡町出身の写真家・浜口タカシ(1931~2018年)による1960年代後半の新左翼学生運動、本土復帰目前の70年代初頭の沖縄を捉えたモノクロ作品から、得も言われぬ妖気が立ち上っている。機動隊に火炎瓶を投げつける学生。立ち上る炎。文字だらけの中大壁新聞。大学名に"赤字"が入った横浜国大正門。どれも被写体までの距離が近い。写真家が一歩踏み込んでいる。その足音が聞こえる。(は)

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