【森美術館の「シアスター・ゲイツ展『アフロ民藝』】米シカゴと静岡を結ぶ糸

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、5月15日付本紙「時評」で芸術プロデューサー山口裕美さんが論じた、東京都港区の森美術館で開催中の「シアスター・ゲイツ展『アフロ民藝』」。会期は9月1日まで。
日本初の大規模個展。黒人の歴史と文化を下敷きに、彫刻や陶芸、映像など多彩な表現。日本の「民藝運動」の哲学を取り入れているのがミソで、米国黒人の歴史と民藝運動の足取りを並列的に記録した年表が圧巻。芹沢銈介の名前が頻出し、1931年開館の浜松の「日本民藝美術館」にもちゃんと触れている。ゲイツの本拠の米シカゴと静岡が太い糸で結ばれた気がした。展示の一部として、静岡大で教えた上杉忍さんの著書が使われている。(は)

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