【永井紗耶子さんの「きらん風月」】装丁も「静岡人」

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、1月下旬発刊の永井紗耶子さん(島田市生まれ)の直木賞受賞第1作「きらん風月」(講談社)。永井さんは2月17日午後1時半から、静岡市葵区のSBS学苑パルシェ校で特別講演会を行う。オンライン受講も可能。詳細は下のリンクを参照。
https://www.sbsgakuen.com/Detail?gakuno=2&kikanno=223183

元新聞記者の永井さんによる、新聞小説の単行本化。流れるように読めるのは、平易な文章を求められる過去の経験によるところもあるだろう。「文人墨客」の世界を描くが、現役記者の心に響くセリフもちらほら。「ほんまのことはいずれ明らかになる。それを記したもんがあれば猶更や。せやからきちんと書き残して、未来のために埋めておく」。真っ赤な地色に筆と煙管を巧みに配した表紙が鮮烈。装丁は静岡東高1期生の芦澤泰偉さん。(は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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