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「派手な会社ではありませんが意外と、役立っています」のCMでおなじみ。確かな技術で暮らしを支える 東海テクノ/静岡

カメラマンの望月やすこさんが取材中に出合った、身近にあるけど「へ〜〜」な求人情報を紹介する企画「こんな求人見つけてきました」。今回は静岡市清水区の「東海テクノ株式会社」をご紹介いただきました。

産業を支える大きなタンク

写真提供:望月やすこさん


望月:新年一発目!今年もブレずにニッチな会社を紹介していきます。今回は静岡市清水区の「東海テクノ株式会社」を紹介します。清水エスパルスのホームスタジアム近くにある会社です。「派手な会社ではありませんが意外と、役立っています」のCMでおなじみの会社です。

松下:どこかで聞いたことがありますね。

望月:車で走っていると、時々見上げるくらいの大きなタンクを見ませんか?

写真提供:望月やすこさん


松下:高速道路からよく見かけます。

望月:あのタンクを製造し、さらに配管も行う会社です。代表取締役の望月公博さんに話を伺いました。

タンクといっても種類はさまざま。どうやって作っているかというと、サッカーコート2面分の広い工場で板金や溶接をしています。工場で完成できるのはマンションでいうと3〜4階くらいまでの高さまでなので、それ以上のタンクは大きすぎてトラックや特殊車両でも運べないので現地で組み立てています。高さ15m、マンション5階のぐらいのものです。

中に入れるものによって内側に特殊な塗装をします。主に鉄やステンレスを使いニッケルの比重や厚みを変えて作られています。

望月:種類も多彩で、工場や食品会社で使う油を貯めるものや化学薬品を入れるものなどがあります。内部が分割されているものや内部の圧力が異なるタンク、真空タンク、製紙会社、健康食品、建築用ボンド、携帯のフィルムを作る工場用など。入れるものに合わせて形や素材を変えているそうです。

松下:一概に大きなタンクといっても1個1個違うんですね!

望月:特殊なタンクだからこそ中身を知ったうえで設計したいじゃないですか。ですが、特許や企業秘密の関係で発注元は明確に中身を教えてくれません。長年の知見や経験で、限られた情報で設計施工をしています。

松下:日本の技術力ですね。

世界に誇る技術力

写真提供:望月やすこさん


望月:東海テクノは、1946年、第二次世界大戦直後に生まれた会社です。海軍の期間工だった技術者が始めた会社で、主に船舶用ディーゼルエンジンの修理や引き揚げ輸送船の修理をしていました。その後、造船会社の船舶機械や配管工事を請け負うようになり、1987年に今の社名に変更。その頃からタンクを作るようになりました。清水になぜあるのか疑問に感じていましたが、造船に関係があると知りなるほど!と思いました。配管までやる会社は全国でも珍しく、とても貴重な会社なのだそうです。

松下:へぇ〜。そうなんですね。

望月:ですが、今まで話したタンク製造は、東海テクノのプラント事業の一部でそれに加えて「産業機械事業」「3D計測サービス」の3本柱があります。

「産業機械事業」で主に作っているのは「試験機」です。タイヤメーカーの「タイヤ耐久走行試験機」も作っています。1台作るのに2年かかるそうで、製造中の機械を見学しましたが、教室1個分くらいあってすごく大きかったです。これは世界の名だたるタイヤメーカーで使われています。

松下:おお〜!それはとても誇らしいですね。

もう一つの柱である「3D計測サービス」はGPSで体積を測る技術です。元々は軍事産業で使われ、今までざっくりしか分からなかった体積をほぼ正確に数値化できます。

例えば、机を上から写真で撮っても机の足がどこに付いているか分からないですよね。この技術を使うと見えていない机の足がどこに付いているのか分かります。人では何週間もかかる作業が約3日でできるとのこと。

松下:「派手な会社ではありませんが意外と、役立っています」というCM通りの会社ですね。

望月:そうなんです!そして、そんな静岡が誇る東海テクノ株式会社は一緒に働いてくれる人を募集しています。従業員数は67人。平均年齢45.7歳。先進的な取り組みにも積極的でSNSはもちろん、社員向けのセミナーではNISAなど資産形成を学ぶファイナンシャルリテラシー教育も行っています。

松下:問い合わせは東海テクノ株式会社、電話番号054-336-1161までお願いします。

※2024年1月5日にSBSラジオIPPOで放送したものを編集しています。

写真提供:望月やすこさん


<DATA>
■東海テクノ株式会社
住所:静岡市清水区宮加三700
 TEL:054-336-1161
会社情報
会社YouTube
今回、お話をうかがったのは……望月やすこさん
静岡県内を中心に個人の撮影や取材撮影をするフリーカメラマン。撮影歴は20年以上。「人を笑顔にする撮影」と「面白いネタ探し」を得意とする。著書「子連れのタダビバ」シリーズ(静岡新聞社)では執筆も担当。ラジオ・テレビの出演など様々なメディアで活躍。公式ホームページ「フォーシーズン 望月やすこ」、インスタグラムもチェック。

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