【シンポジウム「久保田万太郎と現代」】 恩田侑布子さん、俳人万太郎を分析

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、12月16日に東京都港区の慶応義塾大で開かれたシンポジウム「久保田万太郎と現代」。俳人で文芸評論家の恩田侑布子さん(静岡市葵区)が基調講演を担当した。

作家、俳人、劇作家など多彩な顔を持つ久保田万太郎は慶応大文科の出身。生前に全ての著作権を母校に寄贈した。慶應義塾は「記念資金」を設立して60年間、さまざまな事業を行った。シンポはその最終催事の一つ。著書で万太郎を激賞している恩田さんは、万太郎の俳句表現を多角的に論じた。祖母に連れられて東京中の芝居、寄席を見て回った幼少期の経験を「口承文芸の英才教育」と定め、はなしことばが万太郎文学の原初と分析した。(は)

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