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静岡新聞教育文化部

【アートひかりの「ねずみ狩り」】現代社会を「脱ぎ捨てる」

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、3月2日に藤枝市のひとことカフェで行われた演劇ユニット・アートひかりの「ねずみ狩り」。2、3日に同市の蓮華寺池公園と周辺で開かれている「藤枝ノ演劇祭」の演目。オーストリアの劇作家ペーター・トゥリーニの原作で初演は1971年、ウィーン。今回の上演は寺尾格さん翻訳、仲田恭子さん(島田市)演出。3日午後2時半からも公演。https://tsunagaru-fujieda.org/theatre-f/


蓮華寺池公園の野外音楽堂前広場で、生演奏を伴ったダンス主体の演目「お願い、だから笑って」を鑑賞後、商店街をブラ歩きし、かつての茶工場「ひとことカフェ」へ。「ねずみ狩り」はゴミ捨て場に車で乗り付けた男女が、現代社会の価値観を次々「脱ぎ捨てる」物語。起点が極めて原始的な性衝動である点が秀逸。表現は過激だがメッセージは普遍的。2024年的発話多数。アートひかりの本拠地島田市伊久美で醸造するビールも登場。(は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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