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静岡新聞教育文化部

【アートひかりの「JapanTea物語」】 茶の歴史描いた「金字塔」

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、10月14日に島田市の193VALLEY BREWING特設野外ステージで開かれたアートひかりの演劇「Japan Tea 物語」。西野真「大井川連環の譜 近代日本茶物語」を原作にアートひかりの仲田恭子さんが構成・演出。

19~20世紀の、駿河志太地方の茶の価値向上、輸出促進に尽力した人々を描く超大作100分。上演場所の島田市伊久美は、まさに物語の舞台であり、「アートひかり」として活動する仲田さんと主演杉山雅紀さんは今夏、同地区に移住した。俳優5人がそれぞれ10役以上を務め、伊久美の茶の製造・流通改革の歴史をたどる。堅苦しさはみじんもなく、落語やチンドン、ダンスを交えたエンタメ作品に仕上がっていて驚愕。地域演劇の金字塔ではないか。(は)


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