ラグビーワールドカップ2023が開幕
9月8日(金)から、4年に1度のラグビーワールドカップ2023フランス大会が開幕しました。4年前のワールドカップ2019日本大会は、エコパスタジアムで日本がアイルランドを破る“静岡ショック”が起きたり、日本が初の予選突破&ベスト8入りを果たすなど、忘れられない大会となりました。“にわかファン”と呼ばれるファンも増えましたよね。
そんな“にわかファン”でも3分でわかるラグビーワールドカップでの日本代表の歴史を、今回はラグビー歴18年(5〜22歳)の私が簡単に紹介します。

ラグビーワールドカップ2019日本大会、エコパスタジアムにて。大学時代の友人も東京から静岡に観戦に来ました
ラグビーワールドカップが初めて開催されたのは、1987年。以降4年に1度開催され、今回で10回目の大会になります。そして日本は、第1回から10大会連続で出場中なんです。
ただ、1987年の第1回〜2011年の第7回大会までは全て予選敗退。しかもトータル1勝21敗2分け。強豪・ニュージーランドには、17対145で負けたこともありました。私もワールドカップの季節が来るたびに「今回は1勝できるかなぁ…」としか考えられませんでした。

ラグビーワールドカップ優勝トロフィー「ウェブ・エリス・カップ」※2017年にトロフィーが静岡に来た際に撮影
そんな状況が変わり始めたのは、2012年。ラグビーの世界的名将・エディー・ジョーンズ氏を指導者として迎え入れたことでした。体格で劣る日本が世界に勝つために、「個人ではなくチームでスピードを上げてプレーする」、「頭を使って戦術的にプレーする」、「ものすごい闘志をもって戦う」、こういった明確なビジョンを掲げて強化に乗り出したのです。
強化合宿では朝5時から練習したり、1カ月で60回練習したりと練習量が桁違いなうえ、練習中に手を抜くことは決して許さなかったそうです。日本代表の選手が、「人生の中で一番厳しいコーチ」と言ったほどだから、よっぽど凄かったんでしょう。
迎えた2015年の第8回大会では、のちに「スポーツ史上最大の番狂わせ」と評された優勝候補の南アフリカを下す大金星を挙げ、予選突破とはならなかったものの3勝1敗と確かな成績を残しました。“五郎丸ポーズ”も流行り、国内でのラグビーの見方が変わった大会でもありました。
そして4年前のラグビーワールドカップ2019日本大会では4勝0敗を挙げて初の予選突破。決勝トーナメントでは、この大会で優勝した南アフリカに破れたものの、ベスト8の成績を残したのです。

ラグビーワールドカップ2019公式マスコット・レンジー。2019年の大会前に静岡にも来ました
以上がワールドカップでの日本の歴史です。こんな背景を知ると、楽しみ方も変わるんじゃないでしょうか。
日本代表の応援はもちろん、4年に一度の祭典!ラグビーワールドカップを楽しみましょう!
文:SBSラグビー部10番