【「秋野不矩・金子富之が描く アジアの神々」】アジアの宗教描く、時空を超えた二人展

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は浜松市天竜区の浜松市秋野不矩美術館 で7月30日まで開催中の特別展「秋野不矩・金子富之が描く アジアの神々」。

インドの風物を描き続けた秋野と、ヒンズー教や仏教の思想に影響を受けた若き日本画家金子の、時空を超えた「二人展」。神殿のような展示室に掲げた金子「大舞虎」が圧巻。高さ4.6m、幅4.8mの画面から、赤い虎が今にも飛び出しそう。宮城県加美町に650年伝わる火伏せ祈願を起源にした虎は、画面いっぱいに四肢を広げて睥睨。顔や手のしわ一つ一つに、シンメトリックなつる性植物的文様。見ているだけで胸がざわつく。

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

あなたにおすすめの記事

人気記事ランキング

ライターから記事を探す

エリアの記事を探す

stat_1