
個性あふれる貴重なバッグが浜松市で誕生しました。
お菓子とパンの材料専門店とクラフト作家がタッグを組み開発した紙製のバッグ。これまで捨てられてきた「あの袋」が材料です。
■年間300袋捨てられていた「25kg入り粉袋」に注目
大きく広げられた茶色の紙の正体は、小麦粉の袋です。
この紙袋を使ったアップサイクルバッグが生まれました。浜松市中央区鴨江にある、お菓子とパンの材料専門店「ヒライデホームメイドストア」。
主力商品は1kgや5kgに小分けして販売する小麦粉です。
<ヒライデホームメイドストア店長 小栗はるかさん>
「こちらが入荷した小麦粉です」
仕入れの際に使っている25kg入りの業務用粉袋をバッグの素材にしました。
<ヒライデホームメイドストア店長 小栗さん>
「年間約300袋入荷しています」
Q. 使用した袋は?
「これまでは捨てていました。デザインがとても可愛いので、捨ててしまうのはもったいないので、何かできないかと思いバッグを作ることにしました」
■「推しの小麦粉」をバッグで表現

バッグにするのはメーカー3社から許可を得た、7種類の袋です。
<ヒライデホームメイドストア店長 小栗さん>
Q. どうしてバッグにしようと思った?
「お客様は推しの小麦粉があって」
Q. お客さんに推しの小麦粉がある?
「粉によって風味が違うので、みなさんお気に入りの小麦粉があって、いつも同じ小麦粉を買われることが多いです」
小麦粉の個性を表現する紙袋はデザイン性に優れたものが並びます。
25kgの小麦粉を守る粉袋は水にも強い頑丈さが特徴。小栗さんは、粉袋のデザイン性と素材に注目し、リメイクすることを決めました。
■クラフト作家がネクタイや傘をバッグにリメイク

粉袋をバッグに仕立てたのは、本社で小麦粉などの卸し業をする社員、泰澤友和さんの母親でクラフト作家の泰澤達子さん(78)です。
達子さんはこれまで使わなくなったネクタイや傘をバッグにリメイクしてきました。
その数は100点以上で、毎週リメイク講座も開いています。
<クラフト作家 泰澤達子さん(78)>
「物はいいし、デザインも色々ですし、捨てちゃうんじゃもったいない。何かにしてまた活かすっていうのが面白そうだと思って」
■試行錯誤が生んだ強度とデザインの両立
自分の手で形を変え、モノを最後まで大切に使う。そんな達子さんとお店の想いが重なり、2026年4月にこれらのバッグが誕生しました。
ただ、頑丈な材質とはいえ、もともとは紙。バッグの材料にする段階である懸念が浮上しました。
<クラフト作家 泰澤さん(78)>
「この取っ手のところが心配でしたね」
試行錯誤を繰り返し、持ち手のつなぎ目やバッグの底など、負荷がかかるところは作るときの余り紙を重ね、補強することで弱点を補いました。
<クラフト作家 泰澤さん(78)>
「今まで布しか縫ったことないんですけど、紙がこんなに丈夫だとは思いませんでした。この小麦粉が入ってる袋って、いろんな模様があるんですね。ビックリしました。どこをどう使うかとか、そういうのが楽しみでした」
■捨てていたものに価値を生み出す
<ヒライデホームメイドストア店長 小栗さん>
「先生が形にしてくれたっていうのがすごく嬉しいですね。アップサイクルということで環境に配慮した商品っていうのはもちろんなんですけど、かわいいって思ったことをきっかけに粉に興味を持ってもらって、お菓子作り、パン作りをより楽しんでもらえたらいいなと思います」
バッグの価格は小サイズが1650円、大サイズが1870円です。
捨てていたものに価値を生み出す、アイデアと物を大切にする心から生まれたアップサイクルバッグです。









































































