
静岡県は四季折々の美しい花々が楽しめます。今回のしずおか産は、そんな花をモチーフにした伝統工芸「つまみ細工」です。七五三・成人式・結婚式など、晴れの日を彩る髪飾りとして人気を集めています。
<杉本真子キャスター>
「こんにちは、よろしくお願いします。つまみ細工の加藤先生でいらっしゃいますか」
静岡市でつまみ細工の魅力を発信する加藤一代さんです。
つまみ細工とは、ちりめん素材などの四角い布を折りたたみ、花や蝶などを形作る伝統工芸です。まずは、加藤さんの作品を見せていただきました。
<杉本キャスター>
「すごく繊細で本物の花みたいですね」
「つまみ細工というのは?」
<つまみ細工講師 加藤一代さん>
「つまみ細工というと『おつまみ』だと思う人がいるんですけど、元々江戸時代の大奥で古くなった生地で髪飾りを作って、そこから江戸つまみ細工という形で発展していった伝統工芸。それが今の時代では着物だけでなく洋風にしたりとか、伝統工芸にとらわれずにいろいろな形で作品を作るようになっています」
<杉本キャスター>
「これもぱっと華やかで、本当に生きているかのような。お祝い事とか、七五三とかに良さそうですね」
<小花日和 加藤一代さん>
「この形だと洋服でもいいし、着物でもどちらでも使えると思います」
<杉本キャスター>
「着けているだけで気分があがります」
加藤さんがつまみ細工を始めたきっかけは、2009年、「駿府お茶姫」のグランプリに選ばれた娘のために髪飾りを作ったこと。
孫の七五三のためにかんざしも作りました。
<小花日和 加藤さん>
「全部桜にしたんです。いろいろな形の桜にして蝶々をつけて。思いを込めたものを着けてくれて、その子が喜んでくれて、母も喜んでくれて、もう本当にばあばとしては、最高に幸せですよね」
ハンドクラフトとして人気のつまみ細工。私も挑戦しました。何ができるかはお楽しみに。
<小花日和 加藤さん>
「まっすぐパッタンと折って、ピンセットを外します。日本人は折り紙が作れるので、折り紙の事で説明すると、とってもわかりやすいみたいで。これをつまんで一個ずつ作っていくので『つまみ細工』となったではないかなと」
つまんで、折って形を整え、接着剤をつけて、広げるとー。
<杉本キャスター>
「すごく柔らかくなって、曲線がでましたね。お花の花びらに」
針と糸も使わずに、簡単に作れるのが魅力の一つです。そして、加藤さんに整えいただいて。
<小花日和 加藤さん>
「これで完成になります」
<杉本キャスター>
「すごい!さっきまであんなに小さな正方形の布だったのに、こんなに丸みや曲線が出てかわいくなるんですね。ずっとこうやって見ていたいですね」
ブローチだけでなく髪飾りとしても使えるんですよ!
<小花日和 加藤さん>
「つまみ細工でも何でもいいんですけど、つまみ細工をすることによって、仲間が増えて元気になって、楽しくなって長生きできる。それが一番つまみ細工を自分でやってみて、これからやられる方に一番伝えたくて」
【つまみ細工 小花日和】
暮らしを彩るつまみ細工
講師:加藤一代 つまみ細工工房 小花日和 主宰
第2金曜日 10:00~12:00
SBS学苑静岡校 Tel:054-282-1191
オーダーメイドでも…検索:「小花日和」
2020年 日本つまみ細工コンテスト 優秀賞(つまみ細工普及協会)