「お客さんと会える場をなくさないように頑張っていく」GWの書き入れ時を直撃...中東情勢の影響で事業者は苦悩 在庫不足や燃料高騰で対応に迫られる日々=静岡

■「雨の日の必需品」が在庫不足に

長引く中東情勢の緊迫化を受け、ゴールデンウイークのレジャーにもマイナスの影響を及ぼしています。

営業に必要な資材やエネルギーが高騰したり、入手不可能になったり。そんな中でも施設側は連休を楽しんでもらうための工夫を凝らしています。

あいにくの雨に見舞われた静岡県三島市の観光施設「三島スカイウォーク」。橋を渡る客が身に着けていたのは、カッパです。

<三島スカイウォーク 野田依利さん>
「吊り橋の上は傘さしを禁止しているので、無料でカッパを配布しております」

時折、強い風が吹くつり橋を雨の日に楽しむために必要なビニール製のカッパですが、中東情勢の影響で確保が難しくなりつつあります。

<三島スカイウォーク 野田さん>
「日頃でしたら注文できる数や発注数とかも希望通りにいってたところもあったんですけど、注文数も制限されている製品もあったりとかで、このあとのところに響いてくるのかなと思います」

飲食コーナーでは、スタッフが使うプラスチック製のグローブがすでに発注不可能に。手洗いを徹底して対応にあたっています。

<三島スカイウォーク 野田さん>
「ビニール製品だったりプラスチック製品に関しては、今後お客様が困らないように早めに発注したりとか対応は必要かなと」

■燃料代が月150万円増 スーパー銭湯は「臨時休業」で対策

エネルギー問題はさらに深刻です。浜松市中央区のスーパ―銭湯「和合の湯」では、1日12時間以上の営業を維持するため、重油を1日800リットルほど使用します。

<スーパ―銭湯 和合の湯 鈴木陽介店長>
「(価格が)上がっちゃってて、だいたい1リットル当たり40円から50円値上っています」

燃料代の高騰はすさまじく、1か月のコストは以前より150万円ほど跳ね上がっています。そこで店側が下した苦渋の決断とは。

<スーパ―銭湯 和合の湯 鈴木店長>
「休みをとりながら、重油を使う量を減らしながら対策を練って、ゴールデンウイークを営業する方向で準備しました」

書き入れ時となるゴールデンウイークに通常通り営業するため、こちらの浴場では通常、定休日なしで営業していますが、4月は週2日ほどの臨時休業を設定したのです。

<スーパ―銭湯 和合の湯 鈴木店長>
「毎日お客さんと会えたりするのを僕自身も楽しみにしていたりする。そういう場をなくさないように頑張っていこうと思います」

■コスト圧縮で路線バスがガソリンスタンドに

私たちの生活を支える足にも原油不足の影が忍び寄っています。

路線バスや貸切バスなど100台以上を運行する「富士急シティバス」では、1日に最大3000リットルの軽油を使います。

普段は営業所内に設置されているタンクから給油しますが、中東情勢の悪化に伴い軽油の購入費が2倍近くに跳ね上がりました。そこで会社が取り入れたのが、ガソリンスタンドでの給油です。

<富士急シティバス 古屋純運転士>
「(路線バスとして給油に来るのは)今まで無かったですね」

いまは営業所内の給油より比較的安いガソリンスタンドで給油するほうが、コストが圧縮できるそうです。

<富士急シティバス 本社営業所 木口典久所長>
「インタンク(営業所内の給油所)と一般のガソリンスタンドの中では20~30円の差が出てくるので」

長引く中東情勢の緊張は、レジャーを支える人たちの様々な常識を変えつつあります。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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