「お茶の芽は育ってくるので待ったなし」製茶コストが半年で倍増... 露地栽培の新茶が初摘み「過去最高の出来」も原油高が直撃

「甘み・旨み・香り」が揃った最高の出来の新茶

4月9日朝、本格的な新茶シーズンを前に静岡県島田市で露地栽培の新茶の初摘みが行われました。

今までにない、いい出来だと喜びの声が上がる一方で、お茶の生産現場でも原油高の影響が懸念されています。

島田市阪本にある茶畑では、今シーズン初めて新茶の初摘みをしました。病害虫の被害がほとんどなかったうえに雨にも恵まれ、今までにないいい出来だということです。

<大塚製茶 大塚隆秀専務>
「甘い、うまい、香りが強い、色がきれい、お茶のもっている要素を全て持ち合わせているすごくいいお茶だと思うので、ぜひそのお茶を飲んで楽しんでいただければ」

この茶畑からお茶を作る島田市の大塚製茶では、9日から約1か月、新茶シーズンが続きますが、先行きが心配なのは原油価格です。

不透明な中東情勢「ホルムズ海峡封鎖」で高まる懸念

アメリカとイランが2週間の停戦合意を発表してから一夜明けました。しかしイスラエル軍がレバノンを攻撃し、これに対しイラン側は「ホルムズ海峡は完全に封鎖された」とするなど、事態の沈静化は見通せない状況です。

摘み取った茶葉は、酸化を防ぐためすぐに製茶しますが、ならないのが原油から取れる重油です。蒸したり冷却したりと、大量の重油を使用します。

<大塚専務>
「地下に7万リットルの重油を貯蔵しています。ただ7万リットルといってもこの工場で1週間で使い切ってしまう」

2025年秋の重油価格はリッター100円でしたが、現在提示されている価格はリッター200円と、約半年で倍になりました。

新茶の製茶に必要な残りの21万リットルは、半年前なら2100万円でしたが、今は4200万円で購入せざるを得ません。

「お茶の芽は待ってくれない」生産者の苦悩

<大塚専務>
「戦争は我々がコントロールできないが、その影響を受けることは間違いない。お茶の芽は育ってくるので待ったなし。(重油を)供給してもらえないとお茶にできない」

生産者は「何とかいい方向にいってほしい」と祈るような気持ちで不安な日々を過ごしています。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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