「言語道断」「廃炉にすべき」浜岡原発データ不正問題 14日に規制委が議論へ 地元政治家・原告団からも厳しい声噴出 =静岡

元御前崎市長も憤り

中部電力が再稼働を目指す浜岡原発の審査で、基準地震動のデータを不正に操作した問題を巡り、原子力規制委員会が14日、都内で開かれます。審査がやり直しとなった場合、再稼働が遠のくのは避けられず、地元関係者らは厳しい目で規制委の判断を待ち受けます。

<元御前崎市長 石原茂雄さん>
「御前崎市民だけじゃなしに、この周辺の各市町の皆さんとかね、静岡県全体ね、原子力に対して不信感を抱いちゃうよね」

旧浜岡町の町議会議員を経て御前崎市長を3期12年務めた石原茂雄さんは、今回の不正問題について憤りの声を上げます。

2011年の東日本大震災を受けて全炉停止し、再稼働に向けた審査が続いていた浜岡原発。1号機の稼働開始からは2026年で50年となります。

「共存共栄」を合言葉に築き上げてきた信頼関係は、今回のデータ不正問題で大きく揺らいでいます。

長年、原発と向き合ってきた石原さんは、信頼回復の道のりは険しいと指摘します。

<元御前崎市長 石原茂雄さん>
「(中部電力が)ほんとにゼロから発進できるのか。いま入っているギアをニュートラルにして一新するくらいの気持ちで、誰が見ても『中電さんここまでやって大丈夫か』っていうくらいやらないと

地元の国会議員は...

浜岡原発の不正問題は、地元の国会議員の間にも波紋を広げています。周辺4市の一つ、牧之原市がある衆院静岡2区選出の自民党・井林辰憲(いばやし・たつのり)議員は語気を強めます。

<自民党 井林辰憲衆院議員>
「これ(不正)はもうあってはないことですし、言語道断だと思っている。審査に復帰するとか再稼働っていう議論ではなくて、まずは原因究明と再発防止、これを徹底できるかどうかだと思っている」

立地市の御前崎市を含む衆院静岡3区選出の立憲民主党・小山展弘(こやま・のぶひろ)議員は。

<立憲民主党 小山展弘衆院議員>
「何が事実だったのかっていうことをどう認定するかっていう、むしろ原子力規制委員会さんのどういう判断が出るかっていうことを、我々は受け止めていくしかない」

市民団体は原子力事業からの撤退を求める要望書を中電に提出

浜岡原発をめぐっては、運転の差し止めなどを求める民事訴訟が続いています。

弁護団は13日に会見を開き、中部電力が主張する安全性は崩れたと指摘。裁判の早期決着を望む考えを示しました。

<浜岡原発訴訟弁護団長 鈴木敏弘弁護士>
「データがねつ造されてたっていうことが明らかになったんだから、もう有効な反論はできない。じゃあ、こちらの主張を認める形の判決を直ちにしていただきたいなと、そういう時期じゃないかなと考えている」

市民団体、「中電が原子力事業から撤退求める要望書」を提出

浜岡原発の廃炉を求める市民団体は13日、原子力事業からの撤退を求める要望書を中部電力に提出しました。

<浜岡原発廃炉・日本から原発をなくす静岡県連絡会 林克代表>
「原子力規制委員会は『審査をやり直す』と山中委員長は言っていますけど、それはちょっと生ぬるくて、事業者としての適格性を問うということで、申請自体を取り下げて、廃炉にしてほしい」

不正データの問題を受け、先行き不透明になった浜岡原発の再稼働。14日に開かれる規制委員会の判断に注目が集まります。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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