「信頼していたのに裏切られた」浜岡原発“データ不正問題” 地元・御前崎市議会は激怒「許しがたい暴挙」=静岡

安全審査への冒涜ともとれるねつ造、許しがたい暴挙

浜岡原発の再稼働の審査をめぐり中部電力がデータを不正に操作していた問題で、中部電力は1月9日、地元・御前崎市に対して、いきさつなどを説明しました。

「信頼していたのに裏切られた」。地元からの声は、あまりにも辛辣なものでした。

<浜松総局 鈴木康太記者>
「午前10時、これから中部電力の原子力本部長が市長や市議に説明を行います」

「ねつ造」とまで断罪された衝撃のデータ不正が明らかになってから4日。ようやく地元・御前崎市で市長や市議への説明会が開かれました。

浜岡原発の3号機と4号機をめぐっては、原子力規制委員会による再稼働の審査で、中部電力がデータを操作し、意図的に地震の揺れを小さくみせていた疑いがあります。

<御前崎市議会原子力対策特別委 河原崎恵士委員長>
「安全審査への冒涜ともとれるねつ造は原子力発電の安全性を揺るがす許しがたい暴挙であり、地域住民の安全を脅かした」

<中部電力 豊田哲也原子力本部長>
「地域の皆さんに多大なる心配、迷惑をかけたことを心より深く深くお詫びする。申し訳ございませんでした」

中部電力の豊田哲也原子力本部長の陳謝から始まった委員会。説明を受けた市議からは、厳しい意見が相次ぎました。

50年の共存関係に亀裂

<市議>
「私は信頼していた中電に裏切られた。そのような気分だ」
<市議>
「(中電は)ガバナンス、コンプライアンスといっているけどやってない。まるで信用できない」

浜岡原発1号機の稼働開始から2026年で50年。半世紀にわたって原発と共存してきたまちだけに、両者の間で築き上げた「信頼」が崩れたことへの怒りが収まりません。

また、名古屋の中部電力本店と、地元・御前崎との「温度差」を指摘する声も上がりました。

<市議>
「(浜岡側は)この事実を知っていたのか」

<中部電力 豊田哲也原子力本部長>
「12月3日に報告を受けた。そのような事案があることは全く把握していなかった」

社長が謝罪へ、住民説明会も開催

中部電力は、住民向けの説明会を開くとしたほか、近く林欣吾(はやし・きんご)社長が御前崎を訪れ、謝罪する意向を示し委員会は1時間ほどで終了しました。

<御前崎市議会原子力特別委 河原崎恵士委員長>
「地域の信頼を失墜させたという失望感が伺えた」

<御前崎市 下村勝市長>
「今後、社長含めてもう一段階、市民に対しても説明をしてもらうような機会があるといいなと思っています」

<傍聴した市民>
「納得はできない。全然納得できない」
「結局被害を被るのは地域の住民。その地域の住民に対して、不安を払拭させる説明が必要」

<中部電力 豊田哲也原子力本部長>
「この発電所は地域の人に支えられて運営してきた。支えてくれた人に『裏切られた』と言われたのは、深く刻んで対応していかなければいけない」

最も大切にしなければならない地元との信頼関係をも失う結果となった今回の不祥事。中部電力はいま、かつてないほどの窮地に立たされています。

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