「小國神社・開運線」袋井駅と森町の小國神社を結ぶアクセスバスが半世紀ぶりに復活 =静岡

袋井駅と森町の小國神社を結ぶアクセスバスが実に半世紀ぶりに復活しました。
県内でも有数の観光名所ですが、公共交通機関がないため、さまざまな課題を抱えていました。

お祓いを受ける1台のバス。紫紺色が特徴的なボディーには、「小國神社・開運線」と書かれています。こちらが、実に半世紀ぶりに復活したJR袋井駅と小國神社の間を結ぶアクセスバスです。

<鈴木康太記者>
「バスの中に入ってみますと、上には紅葉や行灯など鮮やかに装飾されています。そしてバスの出口には触れると御利益が得られる小槌が置いてあります」

3日の運行開始式には、地元の幼稚園児が招かれ、バスの乗り心地を確かめていました。

<小國神社 打田文博宮司>
「50年前は当時はボンネットバスだったが、懐かしくもあり待望のバス」

年間約85万人が訪れる小國神社。意外にも長年、公共交通機関はなく、参拝客の多くは車や観光バスなどで訪れていました。そのため、紅葉シーズンや年末年始などは神社周辺で渋滞が相次ぎ、これが大きな問題となっていました。

<秋葉バス 山田光社長>
「渋滞によって参拝できない人、公共交通がないことで行けない人がいる。この問題を解決するにはもう1回公共交通を作らなければいけない」

そこで、神社と地元のバス会社などが協議を重ね、半世紀ぶりに路線バスを復活させることになったのです。駅と神社を40分で結ぶバス。利用者からは早くも歓迎の声が上がっています。

<乗車する人>
「交通の便が良くなるのはいいなと思う」
<乗車する人>
「私は車に乗らないので、小國神社ってなかなか足を運びにくいところだったが、ここからバスで行けるってなると子どもと一緒に行ける」

また、神社側は、インバウンド客の取り込みを視野に入れます。

<小國神社 打田宮司>
「インバウンドの方々に彼らは拠点拠点に行くので利用していただけるのではないか。日本の中山間地、原風景を特にインバウンドの方に知っていただく機会になるのでは」

半世紀ぶりに復活したバスが参拝客の貴重な足となるのか、関係者の期待は高まります。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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