
静岡県森町の小國神社に全国的にも珍しい展示館がオープンしました。飾られているのは「土鈴」です。
8月23日、小國神社の一角にオープンしたのが「土鈴」ばかりを展示した施設です。
建物の中に入ると土鈴が所狭しと展示されています。「土鈴」とは、粘土を焼いて作った鈴のこと。古くから魔除けとして神社や寺院などで授けられています。この施設には、「土鈴博士」と呼ばれた民俗学者の故・鈴木正彦さんが集めてきた約900点が飾られています。
ひとことで「土鈴」と言っても種類は多種多彩です。干支をかたどったものや、各地の祭りを表現したもの、人気駅弁のパッケージの形をしたものも。これだけの種類、そして数を誇る展示館は全国的にも珍しいといいます。
<鈴木正彦さんの息子 鈴木岩弓東北大名誉教授>
「こういう具合に皆さんに見ていただいて、ここから発想をもって新たな展開をしていただいたらオヤジも喜ぶと思う。やっぱりコレクターは度を越したらこういう終わり方ができる幸せは最高だと思う」
小國神社には、鈴木さんから奉納された1万3300点もの土鈴があり、年に1、2回展示の入れ替えを行うということです。