
2025年7月の参院選での大敗を受け自民党は8月8日、石破総理の責任問題などを議論する両院議員総会を開き、総裁選の前倒しを検討するよう選挙管理委員会に求めることを決定しました。出席した静岡県内議員からも厳しい声が相次ぎました。
<静岡県政担当 坂口将也記者>
「午後2時半前です。県内選出の自民党議員たちも続々と党本部に入っていきます。これから始まる両院議員総会では、どんな議論がされるのでしょうか」
7月の参院選での敗北を受け石破総理の責任問題や今後の党運営を議題に、8月8日午後2時半に始まった両院議員総会。
<石破茂総理>
「私どもとしてこのアメリカとの関税交渉、合意に達しましたが、それを実行するにあたりまして、様々な問題というものを抱えております。農業政策をどのようにしていくか。防災をどのようにしていくか。私どもとして、引き続きこの日本国に責任を持ってまいりますために、いろいろなご意見を承りたい」
冒頭のあいさつで石破総理は「謙虚に真摯に耳を傾けたい」と話し、改めて総理続投に対し意欲を示しました。参院選で惨敗を喫した自民党をめぐっては、7月下旬に両院議員懇談会を開催。しかし、石破総理への反発はおさまらず、いわゆる議案の決定権がある「総会」を開くという事態に発展しました。
先行き不透明な中で開かれた8日の総会では、大半の議員が総裁選の前倒しでの実施を要望。こうした声を受けて総会では総裁選の管理委員会に臨時の総裁選を開催するか検討するよう求めることを決定しました。
<深沢陽一衆院議員>
「臨時総裁選をやるべきだ。全国の党員の皆さんの思いを総裁選によって聞くべきだと思っている」
<若林洋平参院議員>
「信頼回復の一歩としてフルスペックの総裁選が必要だと話をした」
一方、2024年の総裁選で石破総理を支援した細野豪志衆院議員は。
<細野豪志衆院議員>
「私も発言しました。まずは関税交渉を党としてサポートした方がいい」
「続投」か「退陣」か。石破総理の進退をめぐる混乱した状況は今後も続きそうです。