
静岡県菊川市で、広い茶畑に「バイオ炭」を撒いて茶樹などへの影響を調べる実験が行われています。
茶畑の中を進む大型機械を使って畝の間に、木から作った「バイオ炭」を撒いていきます。この実験は、中部電力とJA遠州夢咲などが、3年前から地球温暖化対策の一環として取り組んでいます。
「バイオ炭」は微生物に分解されにくく、土に撒くことで枝や葉が含む炭素をそのまま土に閉じ込め、その効果は100年以上続くと期待されています。
これまで、酸性の土壌を好む茶樹にアルカリ性の「バイオ炭」を撒いても影響がないことがわかっていて、今回の実験では2000平方メートルの茶畑に機械などを使って「バイオ炭」を撒き、その作業方法などを確認します。
<中部電力電力技術研究所 赤羽根恒宏研究主査>
「これだけ広い範囲で、データは貴重。何度か繰り返すことでデータの信ぴょう性を高めたい」
今後は、「バイオ炭」を土に混ぜた茶畑で育ったお茶の試飲会などを予定しているということです。