
2025年5月、静岡県御前崎市の中部電力浜岡原子力発電所2号機の解体工事現場で起きた火事について、中部電力は6月20日、出火原因は耐火シートの表面に付着していた潤滑油に、工事の火花が当たり続けたことで、温度が上昇し引火したと発表しました。
5月15日に発生した浜岡原発2号機の原子炉建屋1階部分の火災では耐火シートを焼き、作業エリア外側の難燃シートが溶けました。
火事が起きた周辺では、「サプレッション・チェンバ」と呼ばれる原子炉格納容器の一部を解体する工事が行われていて、火事が起きた時には、解体した部品などを「グラインダー」と呼ばれる機械で削る作業が行われていました。
中部電力は火災の原因について、耐火シート表面に付着した油に火花が当たったことで、温度が上昇し引火したと発表しました。
また、原因調査の結果によりますと、「グラインダー」の潤滑油が日々の作業で飛散し、防火シートに付着していたということです。
中部電力では今後、「グラインダー」の潤滑油が飛散していないかを確認する作業をルールとして設けるなどとしています。