
2024年2月、静岡県湖西市の浜名湖で当時17歳の男子高校生を殺害した罪などに問われている男の裁判員裁判で、静岡地裁浜松支部は6月13日、懲役17年の判決を言い渡しました。裁判長は「冬の浜名湖に落として、溺死させていて極めて悪質」と指摘しました。
<浜松総局 中西結香記者>
「懲役17年の判決を言い渡されたとき、被告の男は証言台の前に立ち、静かに前を向いて判決を聞いていました」
判決を受けたのは、浜松市の無職の男(22)です。判決によりますと、被告の男は20242月、ほかの被告と共謀し、静岡県袋井市の男子高校生(当時17)に暴行を加えたうえ、浜名湖近くの川に転落させて溺死させました。
13日、静岡地裁浜松支部で開かれた判決公判で、來司直美裁判長は「頭部や胸部、腹部などに暴行を加え、冬の浜名湖にほぼ全裸の被害者を突き落として、溺死させていて極めて悪質」などと指摘し、懲役17年の判決を言い渡しました。
來司裁判長は、判決を言い渡した後、被告の男に対し「責任の大きさを十分自覚した上でそれに見合った刑罰を受けてください。その事実を一生抱えて生きてください」と説諭しました。