
温泉観光地・熱海市の歓楽街で、長く使われず、放置されてきた昭和の建物「旧つたや」を再生するプロジェクトが進められています。
古風な内装を生かしてリノベーションした雑貨店が開店したことに加え、来週には飲食店もオープン予定で、夜の熱海の賑わいづくりが期待されています。
■築70年「熱海大火」後に建てられた和洋折衷の建物

<金原一隆記者>
「熱海銀座に近くの糸川の遊歩道です。ここからすぐの場所に、再生プロジェクトが進む建物があります」
糸川の西に少し進むと、古びた2階建ての建物に突き当たります。屋号の元となった「ツタの葉」が目印の建物が「旧つたや」です。
<「旧つたや」再生に携わる 高須賀哲さん>
「ここは1950年に起きた『熱海大火』でこの辺一帯が燃えたんですが、おそらくその後に建てられたもので、築70年になる、いわゆる『妓楼建築(ぎろうけんちく)』と呼ばれる、和洋折衷のデザインとかが特徴的な建物」
70年ほど前、この辺りは熱海を代表する歓楽街「糸川花街」でした。
その中心部に建つ「旧つたや」は、室内に屋根をしつらえたり、窓枠に植物をかたどったりと、かつて客を迎えた古風な内装が当時の趣を感じさせます。
■編集者が移住し、クラウドファンディングで再生に着手
旧つたやの再生に取り組むのは、編集者兼ライターの高須賀さんです。東京から熱海に移住し、「小窓」がシンボルのバーを旧つたやの近所で切り盛りしています。
<高須賀哲さん>
「ここで50年やってる『スナック亜(あ)』に常連として通っていたんですけど、その時にもオーナーが代わるという話を聞いて」
旧つたやの再生に向けて、高須賀さんは2025年、クラウドファンディングで約300万円を確保。飲食店だった1階の一角を改修し、雑貨店をオープンしました。
■夜に営業する雑貨店「ヨルノアタミ」と新店
30年以上、廃墟のようだった「旧つたや」に、夕暮れ時、明かりが灯ります。雑貨店は主に夜に営業し、その名も「ヨルノアタミ」です。
<観光客>
「古い町並みとか建物とかを生かして、温泉街らしい感じを古いものを残して。知らない人もこういう文化があったんだよと思いながら、新しい文化として楽しめたらいい」
また、雑貨店と同じ1階には、来週、肉豆腐やお酒を楽しめる店『肉豆富松坂』もオープンします。
<管理するマチモリ不動産 三好明社長>
「今では少なくなってしまった花街としての建物、風格がそのまま残ってるというものはなかなか貴重なので。今の時代に合わせて使われるということ自体が非常に大事なことかなと思ってます」
<高須賀哲さん>
「最終的に見たい光景は、熱海銀座ぐらいの賑わいがこちらまでずっと続いてるような、人の流れができてる光景っていうのを一度見てみたいなとは思います」
熱海の歴史を物語る建物を後世に伝え、賑わい創出を図る取り組みに注目が集まります。










































































