
静岡県熱海市は5月14日、テレビの受信機能があるカーナビゲーションを搭載した公用車と携帯電話について、NHKとの放送受信契約が漏れていたと発表しました。
熱海市によりますと、一部の自治体において公用車に設置したカーナビゲーションにおけるNHKの受信契約漏れに伴う受信料の未払いについての報道を受けて、市の公用車と携帯電話のテレビ受信機能の有無について調査を実施しました。
その結果、NHKの受信機能を有するカーナビゲーションを搭載した公用車と携帯電話が複数あり、いずれも受信契約が結ばれていなかったことが分かりました。
受信契約が結ばれていなかったのは、遠出の際などに使用する公用車4台と、災害時などに使用するための緊急用の携帯電話3台です。
契約未締結の期間は公用車と携帯電話で計493か月分で、最も長いものは公用車で10年、携帯電話で4年6か月になるということです。
受信契約ができていなかった原因について市は、「カーナビゲーション及び携帯電話において、テレビ受信機能がある場合には、受信機ごとにNHK放送の受信契約が必要であることの認識が不足していた」としています。
熱海市はNHKと協議をして、未契約だった公用車4台と携帯電話3台について、いずれも受信契約を必要としないことから、一度受信契約を結んだ上で、受信機能の切断や受信機能が無い物への変更を行うということです。
その後、契約解除日までの受信料とともに計493か月分の未払い金を支払い、受信契約を解除する予定です。
熱海市は、「今後、購入する公用車及び携帯電話については、NHK放送の受信が業務上必要であるか検討し、受信を要する場合は適切に受信契約を結び、未払いが生じないようにします」とコメントしています。