
静岡県伊東市は5月26日、テレビ受信機能付きカーナビを搭載した公用車22台について、NHKとの放送受信契約が漏れていたと発表しました。受信料の未払いは320万円ほどと見込んでいるということです。
伊東市によりますと、ほかの自治体で公用車に設置されたテレビ受信機能付きカーナビのNHK受信料未払いが相次いで判明したことを受け、市の公用車の状況を調査したところ、市が管理する計145台の公用車のうち、カーナビが設置されている計22台の公用車全てでNHKの受信契約が結ばれておらず、受信料も未払いだったことがわかりました。
受信契約が結ばれていなかったのは、職員が公務に使用する乗用車10台と災害時などに使用する給水車1台、そして消防団が使用するポンプ車11台の計22台です。
契約未締結の期間は、短いもので1年未満、最も長いものでは15年6か月におよび、合計の未払い金額は合計で320万円程度になると見込んでいるということです。
受信契約ができていなかった原因について市は、「公用車のカーナビや携帯電話にテレビ受信機能がある場合、NHKの受信契約が必要であることの認識が不足していた」としています。
伊東市はNHKと協議をして、今後受信契約を結んだ上で、受信料の未払い金額を確定し、支払う予定だということです。
伊東市は再発防止策として、「今後公用車及び携帯電話については、テレビ受信機能を有さないものを原則導入し、テレビ受信機能がある機器に対しては受信料負担が発生することを職員に周知する」とコメントしています。