証券口座乗っ取り 静岡県内も28件確認 8000万円被害事例も 3月21日~4月25日

 静岡県警サイバー対策本部は28日、証券会社の利用者の口座が乗っ取られ、勝手に株を売買される不正アクセスが、県内でも3月21日~4月25日に計28件(28人)確認されたことを明らかにした。8千万円の被害事例も確認され、同対策本部は不正アクセス禁止法違反や電子計算機使用詐欺の疑いなどで捜査を始めている。
 フィッシングなどで、何者かが被害者のIDやパスワードを取得し、不正にアクセスして証券口座を乗っ取る手口。口座を勝手に操作して口座内の株式などを売却し、その売却代で、株価を動かしやすい銘柄を標的にして大量の買い付けを進めるという。買い付けた株価が上昇した時点で、あらかじめ保有していた株を高値で売りつけることで、何者かが利益を得る。
 同対策本部のサイバー企画課は対策として、情報入力を求めるメール記載のURLをクリックせず、公式アプリやブックマーク済みの公式サイトからのアクセスとログインの徹底を呼びかける。「多要素認証」の有効性を強調し、大型連休中を捉え「メールのこまめなチェックとともに、家族間で話題にして。不審に思ったら証券会社とともに警察署に相談を」と求める。

「静岡新聞DIGITAL」は静岡新聞社が提供するニュースサービスです。静岡県内の政治、経済、事件・事故から地域の話題、高校野球、Jリーグなどのスポーツの最新情報を伝えます。

あなたにおすすめの記事

人気記事ランキング

ライターから記事を探す

エリアの記事を探す

stat_1