テントの端切れ活用し小物に シート店営む寺田さん、曽祖父の「雨具店」にちなみ新ブランド 浜松市天竜区

端切れを活用して作った眼鏡ケースを紹介するいくみさん=浜松市天竜区二俣町の寺田シート店 浜松市天竜区二俣町の寺田シート店は、テントやシートの製作過程で出る端切れを活用し小物を作る新規事業を立ち上げた。同店の寺田いくみさんが、曽祖父が大正時代に営んでいた同店の前身「寺田雨具店」の名を受け継ぎ、現代のニーズに合わせたものづくりに挑戦している。
 端切れはできる限り活用していたが、一部は廃棄せざるを得なかった。いくみさんが廃棄にかかる費用や環境への負荷を考え、新たな活用策を試行錯誤していた時に、店のルーツが雨具店で、曽祖父理平さんが和紙に油を浸し番傘を作っていたことを知った。「せっかくならゆかりのあるブランド名で事業をやってみよう」と奮起し1月、「寺田雨具店」の名で小物製作事業をスタートさせた。現在は眼鏡ケースやペンケースなどを手がけ、今後は雨具の販売を目標に掲げる。
 端切れを使うため、小物の色の組み合わせや材質はその時々で異なり、大量生産は難しい。「同じ物は作れないかもしれないし、何年後かにたまたまできるかもしれない。逆にそれが面白い」といくみさん。
 19、20日には同店で販売会を開く。問い合わせは同店ホームページの専用フォームへ。

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